2012年9月30日日曜日

もしも5個しか

Clip to Evernote
仕事術と呼ばれるものにはある種独特の雰囲気があって、何と言いますか、やけに「細かい」のです。これは、仕事術というものが持つ雰囲気を知らないと一見わかりにくかったりしますが、逆にそれを理解できれば、大きなメリットを得られます。
それから、仕事術について情報を集めていると、徐々に似たような話を目にするようになってきます。きっとそれは、多くの人にとって効果のあった「術」ですので、大事にしたいところです。

この話を二つ合わせると、仕事術の界隈では、細かくて同じような話を何度も目にするというわけです。
そう聞くと何だか良くないもののように感じられますが、もちろんそんなことはありません。そうなっている理由がきちんとあって、その上で仕事術というものから効果が得られるわけです。
(話がややこしくなりますが、必ずしもその理由を理解していないといけないこともないと思います。それもまたライフハックや仕事術といったものの良いところのはずです。)

さて、別の話で、その昔「もしもiPhoneアプリを10個しかダウンロードできないとしたら」との話がはやったことがありました。本ブログでも、それに追従したエントリを書いたことがあります。
ここでiPhoneアプリというものを考えてみると、細かくて、似た機能を持つものの中から、自分に合ったものを探求する対象であると言えそうです。

そこで本エントリでは、「もしも仕事術を5個しか使えないとしたら」との設問を掲げて、それを考えてみたいと思います。

今回はそんな話です。


その1


さっそく行きます。
「もしも仕事術を5個しか使えないとしたら」の一つめは、「Doingログ」です。

「Doingログ」とは、今まさにとりかかろうとしていることを書き出す、との考え方です。ToDoリストがいつかの未来に行うことについて書き出したものであるのに対し、Doingログは、現在とちょっと先の未来についてのものになります。

個人的には、わかりきっていることのために短期記憶の領域を使わない、といったあたりがその効果になると感じています。


その2


二つめは、「ファースト・タスク」です。

これは、「重要で大変な仕事は、一日の初めにとりかかる」とのことです。転じて、一日の初めめでいかずとも、大変な仕事は午前中の早いうちに行うことも含んで良いでしょう。

この効果はわかりやすいです。時間が遅くなればなるほど次の二点が問題になるので、それを避けるためです。それは、徐々に頭が疲れてくることと、予測できない割り込みの作業が発生しやすくなることです。


その3


三つめは、「水を飲むこと」です。

これについては、以前本ブログでエントリを書いていますので、そちらをご参照いただければと思います。

23-seconds blog: 水を飲むこと

少し前のエントリですが、今でも同様に効果を感じています。

すごく大雑把に言うと、水を飲むと集中力が上がるのです。


その4


四つめは、「5分だけとりかかる」です。

これは、気が進まないとか、時間がかかりそうなタスクに対して、とりあえず5分だけとりかかってみるということです。

これのメリットはたくさんあります。
やってみると、実はそんなに厄介なタスクではなかったり、意外なところに問題点があって人に相談しないといけなかったり、とりかかってみないと効率の良い手順が見えてこなかったりするのです。


その5


五つめは「タスクを分割する」です。

こちらは非常に有名な話ですので、私から改めて説明することはあまり残っていないでしょうし、それをきちんとやろうとすると数エントリかかってしまう気がします。

しかし、それでいて、やはり大きな効果があるのです。


感想など


iPhoneアプリのときと同じく、5つに絞るのはなかなか大変でした。ご紹介したい、有益な仕事術は他にもいろいろありますが、私にとって本当に重要で、現実に役立っているものを一生懸命選んだつもりです。
いま一度見返してみると、特殊なツールを使用したりですとか、あまり複雑なものは挙がってきませんでした。数を絞ろうとすると、このようになるのかもしれません。

それから、「仕事術5つ」を考えることには、「iPhoneアプリ10個」のときにはなかった面白さ(と、難しさ)があります。
それは、「仕事術」自体を考える必要があることです。

iPhoneアプリの場合は、アプリの数え方について疑問や個人差が発生することはありません。「アプリ10個」は、誰にとっても10個のアプリです。
しかし、仕事術の場合は
  • どこまでが仕事術か
  • 「仕事術1つ」とは何のことか
といったことをまずは考えないと、「仕事術の数」なるものを数えることができません。

これはもちろん逆も然りで、すなわち、だからこそ「iPhoneアプリ10個」を挙げる方が面白いとも言えます。どちらが正しいということはないのでしょう。

いずれにせよ、そのように、それ自体を考えなければいけない場面は世の中にきっとたくさんあって、それはたぶん思ったよりも身近な話なのです。


終わりに


「仕事術のiPhoneアプリっぽさ」とは、なかなか興味深いテーマな気がします。

2012年9月29日土曜日

「PRS-T2」概観

Clip to Evernote
ソニーの電子書籍リーダー、「PRS-T2」が気になります。
オフィシャルサイトはこちらです。

PRS-T2 | ソニーの電子書籍 | ソニー

発表から多少経ったからか、「PRS-T2」に関する記事がいくつか登場しており、それらを元に検討できるようになってきました。

本エントリでは、そういった記事を簡単にまとめておきます。
主に、私が欲しいからです。

今回はそんな話です。


端末


ハード面については、こちらの記事で非常に詳細に解説されています。

最新電子書籍リーダーの実力は?:ソニーの「Reader PRS-T2」をいち早く使ってみた (1/2) - 電子書籍情報が満載! eBook USER

本を読むことを考えた場合、特筆すべきはこのような部分になるでしょうか。
サイズとしては一般的な新書サイズとほぼ同じで、それでいてそうした新書よりも軽量だ。
実際の紙の本との比較についての言及で、とても有益な情報です。
外に持ち出すための本を、この「PRS-T2」に置き換えることが大いに考えられるわけですので、こういった記述があるのはありがたいことなのです。たとえ感覚的なものであっても、むしろ感覚的なものである方が、有益だったりします。

話は逸れますが、私も(本ブログに限らず、日常会話なども含めた)情報を発信する者として、このような部分にきちんと気を回せるようになりたいものです。

その他、同記事には「PRS-T2」についてのあらゆる説明が書かれており、そちらを読んでおけば必要な情報は十分に得られると思います。

また、以下の記事には端末の初期設定等々、上記記事の補足的なことが書かれていますので、こちらもとても参考になります。

ソニーの新型電子書籍リーダーPRS-T2を買ったので楽天KoboTouchと比較してみた - 見て歩く者 by 鷹野凌 -

こちらの記事で言及したいのはこの部分です。引用いたします。
端末の完成度は、さすが長年やってるソニーという感じです。
こういった電子書籍用端末は最近盛り上がってきているようですが、引用文の通り、ソニーのReaderシリーズはわりと以前から販売されています。私も、このReaderシリーズは昔からチェックしてきており、この度、ついに購入かというところに来ているわけです。


Evernote


なぜ、今回の「PRS-T2」だけ購入かというところまで来たかと言えば、それはやはりEvernoteなわけです(もちろん、それだけではないものの、です)。

Evernoteとの連携については、こちらの記事が参考になります。

ソニーリーダー「PRS-T2」がEvernote連携でWebコンテンツリーダーとしてもアップグレード:[mi]みたいもん!

引用いたします。
ログインすると、まずEvernote側にソニーリーダー用のノートブックが自動的に作られます。 
そのノートブックに保存したノートがEvernote連携で、ソニーリーダーに同期して保存されるというわけです。
特別なノートブックが作成されて、それ越しにノートが双方向に同期される仕組みのようです。iOSアプリの「SmartEver」はタグによる双方向同期ですので、ノートブックとタグの違いこそあれ(まったく違いますが)だいたいそのようなイメージで良いのでしょう。

そして、非常に驚いたのがこちらの記述です。
さっきの「Evernote Clearlyで作成されたノートをダウンロードする」というオプションがチェックされていると、実はどのノートブックに入ったものも同期されるので、このオプションは、それぞれの使い方で、加減してみてください。
なんと、Evernote Clearlyからノートを作成すると、それがどのノートブックに保存されていても「PRS-T2」に同期されるとのことです。これはなかなかの衝撃です。
今のところ、これを用いた独特の手法などは思いつきませんが、何かに使えそうです。また、仮にうまいやり方が何もなくても、この「Evernote Clearlyと全面的に連携した」という事実だけで興味深いことです。私の知る限り、このようなパターンはかつてありませんでしたし、今後別の面白い展開がある可能性だって考えられます。


ストア


あと気になるのは、この「PRS-T2」からアクセスする電子書籍ストアの品揃えや使い勝手の部分です。
これについては、先に紹介した記事「ソニーの新型電子書籍リーダーPRS-T2を買ったので楽天KoboTouchと比較してみた - 見て歩く者 by 鷹野凌 -」内で、以下のような記述があります。
ストアレビューは近日中に eBookUSER で詳しいのをやる予定です。
探してみましたが、該当するレビューの記事は見つかりませんでしたので、これからということなのでしょう(探し方が悪い可能性も大いにあります)。楽しみに待ちたいと思います。


終わりに


悩んでいないで注文してしまった方が良いような気がしてきました。

それはちょうど水のように

Clip to Evernote
iOSデバイスは、様々なアプリをインストールして便利に使うことができます。とても一般的な話です。
同時に、様々なアプリをインストールするのは、iOSデバイスを便利に使うためであるとも言えます。これは単に言い換えただけですので、何も問題はありません。

しかし、アプリの中には、とても「iOSデバイスを便利に使うため」にインストールされているとは思えないものもあります。
これは「役に立たない」という意味ではありません。強調したいのは「便利に」ではなく「iOSデバイスを使う」の方です。

つまり、そのアプリがiOSデバイスを便利に使うためではなく、日常生活を送るために存在しているような状況です。ここでの日常生活とは、「RSSの新着をチェックする」のような特定の目的を持たない、純粋な意味での「日常生活」です。

そんな日常生活にアプリが関わるのだとしたら、それは「アプリケーション」との言葉では表現しきれなくなってきます。もはやアプリではない、ということです。

私にとってのそれは、「FastEver」と「OneCam」です。
すなわち、「FastEver」と「OneCam」はもはやアプリではないのです。

今回はそんな話です。


二つのアプリ


二つのアプリ、「FastEver」と「OneCam」については、今さら私が語るほどのことは残っていないでしょう。
さっと起動してメモをEvernoteに残せるアプリと、さっと起動して写真が撮れるアプリです。どちらもそれなりに歴史がありますので、きちんとした説明はたくさん見つかるはずです。

しかし、私はこれらのアプリをメモを取るためや写真を撮るために使用することが、あまりありません。
確かに、私がアプリを立ち上げた後に取っている行動だけを切り取って見れば、それを「メモを取っている」と評せられることは間違いないと思います。ただしそれは「メモを取るため」とは似て非なるものなのです。

「FastEver」と「OneCam」を、私は日常生活の中で、気づいたときには立ち上げて記録を残しています。感覚的には、記録を残そうと思う前に立ち上げているような状態です。すなわち、先にアプリが立ち上がっているのです。

その理由は、なにせ「気づいたときには」ですので、自分にもわかりません。
二つのアプリで
  1. 記録を残したい
  2. アプリを立ち上げる
ことを意識的に繰り返していった結果、いつの間にか「アプリを立ち上げる」の方が先に来たのかもしれませんし、単にすぐ手元にあるからなのかもしれません。

いずれにせよ、私にとっては日常生活を送ることの範疇に「FastEver」と「OneCam」の使用が含まれていることになり、普通に生活しているだけで自然とメモや写真が残されていくのです。

もちろん、状況によってはメモをとるために「FastEver」を使うこともありますし、写真を撮るために「OneCam」を使うこともあります。そのようなときは、「おお、メモを取るためにFastEverを使っているぞ」といった、ある種の新鮮な驚きがあったりもします。

もしくは、「メモをとるため」には「TextEver」など別のアプリを使うこともあります。
平たく言うと、「FastEver」は使われるのに対して、「TextEver」は使うのです。


飲み物


それはちょうど、生活の中で水や飲み物を飲むことに似ているかもしれません。

のどが渇いた、水が飲みたい、と感じて意識的に水を飲むことももちろんありますが、多くの場合、かたわらに置いてあるそれを何の気なしに飲んでいるものと思います。行動だけ切り取って見れば「水を飲んでいる」ことには違いないものの、それは確かに「水を飲むため」とは異なっているはずです。
日常生活を送ることの範疇には水を飲むことが含まれているでしょうから、普通に生活しているだけで自然と適当な量の水を飲むことになるのです。


テキストアプリ


「FastEver」以外にも、先に挙げた「TextEver」など、Evernoteにテキストを保存できる(おそらく、後発の)アプリはいくつかあります。

ただ、これまでの話を踏まえると、私の中でそれらのアプリが「FastEver」に敵わない、少なくとも同じ路線に乗らないのは明らかです。
他が「メモを取るためのアプリ」である中、「FastEver」だけは日常生活の一部で、もはやアプリではないのです。

昨今よく目にするようになった「コモディティとスペシャリティ」の話になぞらえてみれば、ここでの主張も的外れではないでしょう。
Evernoteにテキストを保存するアプリの間でも、機能や価格などで様々な競争があります。しかし、そこに「FastEver」だけは巻き込まれることがないのです。


終わりに


あえてEvernote自体には触れずに話を進めました。
もちろん、本エントリの話にはEvernoteの存在が大きく関わっています。

2012年9月24日月曜日

シャンプーを買う

Clip to Evernote
「メモ」と「記憶」とを見比べたときの「メモ」の面白さの一つは、どんな短期記憶も容易に長期記憶にしてしまえる点だと思っています。

それから、よく言われることに、脳が物を忘れられる機能の素晴らしさがあります。何もかもを完全に記憶できてしまうといろいろ大変である、といったことです。
例えば、こちらの記事に該当する話があります。

R-style » 「情報の整理」についての再考(上) 〜物忘れと「押し出しファイリング」〜

少し長くて申し訳ありませんが、引用いたします。
たとえば仕事の同僚で「鈴木さん」という人がいたとしましょう。その人に会う度に、自分が知っている全ての鈴木という名字を持つ人の下の名前が思い出されたら相当にうっとうしいことは間違いありません。中学校の同級生でもう20年以上も会っていないような鈴木○○さんの名前は頭に上らなくてもよいのです。というか上って欲しくありません。そして私たちの脳は、実際それを実現してくれています。
脳が適当に物事を忘れられるようになっているのは、なるほど非常に便利なようです。

さて、いま、二つのことを言いました。
  • メモは、長期記憶を容易に作れる
  • 何もかもが完全に記憶に刻まれてしまうと、厄介である
メモは放っておけば勝手に長期記憶のようになるわけですから、上記の二つを踏まえると、意識的にメモを捨てなければいけない場面がきっと出てくるはずです。

今回はそんな話です。


BoardMemo


iOSアプリに、「BoardMemo」というものがあります。
アプリの説明はこちらの記事を参照いただければと思います。

[iPhone] 通知センターでいつでも確認!私のBoardMemoの使い方 [ とゆ空間 ]

大雑把に言えば、ささっとメモが取れて、それをぱっと閲覧できるアプリです。iOSの知識がある方に対しては、メモを取ってそれを通知センターに表示できる、と言う方が良いかもしれません。
主としての機能はほとんどそれだけなのですが、もう一つ特筆すべきは、保存したメモの件数をアイコンバッチとして表示できることです。こちらはiOSをご存じでない方には、「自分からメモを見にいかなくても、メモが何件保存されているかだけは(端末を使用していれば)常にわかる」と説明するのが良いでしょうか。

私はこのアプリを、ちょっとしたことの記憶補助のために使っています。例えば、朝家を出る前に気づいた、今日の帰りに買ってくる必要があるものをメモする、といったことです。このような場合は、Evernoteやモレスキンに書くのでは少し都合が良くないのです。

今日の帰りに買うものをメモすると、アイコンバッチに「1」が表示されます。これは先述の通りです。

そうして一日を終えたとき、一つ面白いことが起きます。

私は(多くの人もそうだと思います)、帰る道すがら、iOSデバイスを必ず一度は取り出します。
そこで、BoardMemoに表示されたアイコンバッチを目にして、すっかり忘れていた買い物のことを思い出します。

興味深いのはこの部分です。すぐ上に書いた「買い物のこと」とは、
  • 買い物をしなければいけないこと
  • そこで買わなければいけないもの
の二つを指しています。ところが、私が目にしたのはアイコンバッチの「1」の表示だけですので、ここにある情報は前者の「買い物をしなければいけないこと」だけです。まだメモを見に行っていないので、そこで買うものについては明らかになっていないはずなのです。
にも関わらず、私は買うものについてまで、しっかり思い出しています。もう少し再現すると、アイコンバッチの「1」を見た瞬間に「あ、シャンプー買わなきゃ」と思うのです。

とても不思議です。
これに素直に従うと、メモに内容は関係ないことになってしまいますが、きっとそうではなくて、その情報の鮮度のようなものが絡んできているのでしょう。

一つ言えるのは、よく話題になるメモしたこと自体を覚えていない問題は、想像以上に重要度が高いものなのだろう、とのことです。これを念頭に置いておくと、おのずとメモの取り方が変わってくるように思います。


短期記憶


ここで冒頭の話に戻ります。
ここまで見てきて明らかなように、「BoardMemo」は脳でいう短期記憶のアプリです。よって、多種多様な情報をたくさん記録しておくには不向きなのです。
そこで私は、「BoardMemo」に保存した買い物が何かの事情で完了させられなかったとしても、必ずそのメモを(Evernoteに保存した上で)削除することにしています。
「BoardMemo」が、いわゆる「駄目なタスクリスト」にならないように運用しているわけです。

これが、冒頭で述べた「意識的にメモを捨てて、短期記憶にする」話です。
これによって、「中学校の同級生の鈴木さん」が意識に上ってきてうっとうしくならないようにしているのです。

たぶんこのことも、アイコンバッチを見るだけで買い物の内容まで思い出せることと、無関係ではないでしょう。


終わりに


本エントリでは「BoardMemo」に雑多なメモが集まってしまうことの問題点として、
  • 駄目なタスクリスト
  • 中学校の同級生の鈴木さん
という、非常に抽象的な説明をしてみました。

個人的には満足しています。

それから、今回は触れられませんでしたが、「メモは、短期記憶を容易に長期記憶に変換する」ことは、ほとんどの場合はメリットになるはずです。

2012年9月23日日曜日

これからも楽しみです

Clip to Evernote
先日、本ブログで「cakes」なるサービスについてのエントリを書きました。

23-seconds blog: 私と「cakes(ケイクス)」

エントリを書いてから何日かが経ちました。現状としては、私はたくさんのコンテンツを楽しむことができており、とても満足しています。

さて、ほとんどのコンテンツは連載の形を採っており、また「cakes」は継続課金の制度をしており、そもそもコンテンツたちはどれも「読む」ものです。何のことかと言うと、サービスが開始された時分にだけ盛り上がっているのでは、その良さをきちんと把握することにはならないはず、ということです。

また、「cakes」について下記のような記事があります。

R-style » デジタルコンテンツプラットフォーム「cakes」が開始、早速購読して読んだコンテンツ
また、これもあえて書くまでもないですが、記事ごとのURLがあるので、自分のブログで記事を紹介することもできます。
書くまでもないとのことですが、私はこれを読んでなるほどと思いました。各記事が個別にURLを持っていることは、記事を広めるなどの取り扱いがしやすいわけです。

ですので、本エントリでは「cakes」のコンテンツのうち、特に良いと思ったものを(「自分のブログ」ではありませんが)いくつかご紹介しようと考えています。

今回はそんな話です。


コンテンツ紹介


コンテンツを紹介していきます。各コンテンツについて、第1回のリンクを置いておくことにします。

【第1回】ハジの多い人生|岡田育|ハジの多い人生|cakes(ケイクス)

こちらはもう抜群に面白く、電車の中で表情を変えずに読むのが大変でした。

さて、ここにさっそく「cakes」ならではの出会いが起きています。

こちらは、コンテンツの分類としてはいわゆる「エッセイ」なわけですが、私はこれまで、それに興味を持ったことがありませんでした。取り立てて敬遠しているようなことはなく、単に接点がなかったということです。それが、「cakes」のいくつかの特徴のおかげで、今回エッセイを楽しむまでに至りました。素晴らしい体験でした。

***

リー・クアンユー(シンガポール初代首相)【第1回】矛盾した都市国家・シンガポール|安田峰俊|独裁者の教養|cakes(ケイクス)

こちらも「cakes」ならではの出会いです。
これまでの私には「独裁者の教養」との題に興味を惹かれるような下地はありませんでしたが、ふとこれを読んでみて、非常に面白く感じました。
この連載の元になっている書籍『独裁者の教養』(安田峰俊)も、購入して読んでみたいと思うようになっています。

***

この国で結婚をするということ 前編|山本一郎|ケイクスカルチャー|cakes(ケイクス)

こちらは各所で話題になっていたような気がしますので、私から特に解説はありませんが、間違いなく良かったです。

***

第一講 あなたはなぜ文章を書くのか?|古賀史健|文章ってそういうことだったのか講義|cakes(ケイクス)

こちらも、ここまでのものと同様の話です。
普段なら、このような「文章の書き方」といった話に興味を持つことはありませんでしたが、読んでみるとなかなかに興味深かったです。

***

このように見ていくと、やはり「cakes」の仕組みを通してでなければ出会うことのなかったコンテンツは多数あって、どれも非常に良い体験をもたらしてくれました。これからも楽しみです。


終わりに


ちなみに、「cakes」の各コンテンツを読む際はiOS版Safariの「リーダー」機能が活躍しています。

2012年9月22日土曜日

ふわふわとアイス

Clip to Evernote
どこかで書いたような気がしますが、こんな私でも人並みに日常生活を送っていますし、買い物だってします。

人並みにとは言うものの、人並みに日常生活を送れることは自明ではありませんので、ここ記述しておく価値はありますし、さらに言えば自明であっても記述しておくことは無価値ではありません。

前置きにしては妙に断定的な文章になってしまいました。
こういったもの、つまりやたらと断定的なものは得てして嘘っぽくなったりしますが、こちらはどうでしょう。自分では判断しにくいところです。

いずれにせよ、本エントリでは私が買い物をしたときに起こったことについて書きます。
大した話ではありませんが、私と似たようなものに興味がある方は、わかっていただけることだと思います。

今回はそんな話です。


アイス


先日、アイスを買う機会がありました。コンビニのようなお店だったと思います。
買ったのはアイス一つだけでしたので、ある独特のやりとりが発生することになりました。

私「(アイスをレジに置く)」
レジの人「スプーンはご利用になりますか?」
私「あ、いえ、いいです」
レジの人「(バーコードをピッとしながら)袋はご利用になりますか?」
私「あ、いえ、いいです」
レジの人「105円になります」
私「(105円を置く)」
レジの人「ちょうどちょうだいします。ありがとうございました」

独特のやりとりとは、「スプーンが必要か」と「袋が必要か」です。私はそれらに連続して不必要であると答えたわけですが、清算が済んでから、一つ思ったわけです。

レシートは、欲しかったのです。


ライフログ


ライフログあたりに興味があったり、そこまでいかなくとも様々な理由から、買い物をしたらレシートが必要になることはよくあります。今回のケースでは、二つの質問に連続して不要であると答えてしまったため、私がいろんなものが要らない人だと判断されてしまったのが敗因でしょう。
もちろん、店員さんに「レシートください」などと言えるはずはありません。そんなことが言えるくらいなら、(希望的観測ですが)私は世界を生きるのがもう少し楽になっているはずなのです。


ここから


ここから進展させられる話はいくつかあります。
あえて関連性の薄いところに着目するなら、店員さんがレジでお金を受け取る際、お客さんがちょうど出したときには「N円お預かりします」と言わない、という話に進んでも良いでしょう(言うところもあるのでしょうか)。
あるいは、レシートとライフログの話に行くこともできます。そうでなくとも、レシートをきちんともらって何かしらの処理をする習慣は、なかなかに悪くありません。

まっとうに行くのであれば、他者への気遣いの形についての話があります。
これはすなわち、平たく言えば「自分がされて嬉しい気遣いは、相手にとってもそうだとは限らない」とのことです。

すごく冷めたことを言うなら、このことは様々な関係の中を生きる私たちにとっての永遠のテーマです。ずっと解決しない問題であり続けると、かなりの確かさをもって述べられます。
どんなに気を使っても、頭を使っても、相手がきちんと喜んでくれるような気遣いをすることは難しいのです。

私はこの気遣いというものについて、結局のところ、自分がされて嬉しいことしかできないものだと思っています。こう書くと何やら諦めのようにも見えますが、別にそういった意図はなく、「そうなんだろうな」といった感覚です。
だから、相手の気持ちを考えるとかいろいろな過程を踏んで、最終的には自分がされて嬉しいことをするのが気遣いの形なのだと思いますし、それによって相手が嬉しかったり嬉しくなかったりするのも、同じく気遣いの形なのでしょう。

こんな風に様々なことを考えた上でのことですが、私は相手のことを気遣える人になりたいです。


終わりに


難しいテーマですので、ふわっと書きました。
何だかわかりませんが、ふわっと書くのは楽しいです。ふわふわです。

2012年9月18日火曜日

思い浮かぶために

Clip to Evernote
私のように、何の変哲もない生活を送っていても、アイデアというものが必要になることがあります。私が必要なこともあれば、周囲の人が必要としているのを目にするような場合もあります。

私個人としては、ライフハックや発想など様々な文脈から、アイデアにまつわる話をいろいろと仕入れてきていますので、いざアイデアが必要な段になっても、まったく打つ手なし、となることはそれほどありません。
一方、同様の状況の下で、周囲の人が「打つ手なし」になってしまっている様子は、多少は目にしたりもします。その際には、自分の知識を用いてなんとかアドバイスしたいと考えるものの、このジャンルに存在する特殊な「メソッド」のようなものを、今まさに困っているときに紹介したところで、その解決には役立たなかったりします。こういったものは、普段から、身につけたり背景を理解しておくことで、有事の際に価値が出てくるものなのかもしれません。

とはいえ、このジャンルの情報を積極的に集めている人でなくても、アイデアが必要になる場面は訪れます。
その際に、何か良いアドバイスはないものかと考えた結果が、本エントリです。

今回はそんな話です。


段階


考えたのは、「アイデアの現状を明らかにする」ことです。
『Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術』には、下記のような記述があります。

『Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術』(倉下忠憲) 
さきほど、アイデアが生まれる工程を、 
「種を集める」
「種を育てる」
「実を収穫する」
 
の三つに分けました。
本書では、アイデアの様子を一貫して「種」や「実」などになぞらえているため上記のような表現になっていますが、その詳細はここでは置いておくことにします。しかし、少なくとも上の引用文から、アイデアを形にするためにはいくつかの工程を踏むのだということが読みとれます。

本エントリでも、それに着目します。
アイデアが必要で困っているときには、どうしても「アイデアが思い浮かばない!」と一括りに考えがちですが、「思い浮かばない!」にもいろいろあると思ったわけです。

まずはそれを明らかにすることで、初めのステップである「今何を考えたら良いのか」を考えることができます。

本エントリでは、「アイデアの現状」として三つの状況を挙げます。
  • アイデアがない
  • アイデアがある
  • アイデアがあるけど、見つからない
以下、順に見ていきます。


アイデアがない


ここで言う「アイデアがない」とは、対象についての知識などが絶対的に(この言葉はあまり好きでないです)不足しており、原理的に、どうあがいても成果物を形にできない状況を指します。
例としては、自分がまったくなじみのないトピックについての文章を書かなければいけない、といったことです。

この場合の対策としては、多様にバリエーションはあるでしょうが、基本的には「情報を集めること」になります。本ブログでは過去に「なじみのないトピック」とのエントリを書いていますので、何かの参考になるかもしれません。

「アイデアがない」についてのここまでの話は、このように改めて文章に起こしてみると、当たり前のことのように思えます。
しかし、今回重要なのは、実際に「アイデアがない」状況に出くわしたときに「何も思い浮かばない!」と早合点してしまわないことの方です。「本当は、知識が全然足りていないのかもしれない」と一度考えてみるのは、悪くないはずです。


アイデアがある


「アイデアがある」とは、成果物の素のようなものは頭の中にあるが、それが成果物に結びつかない状態を指します。やはり文章作成を例にすれば、書くトピックはなんとなく決まっているけど、何を書いたら良いかわからないような状況になります。

このようなときには、往々にして頭の中だけで話が進んでしまっていることが多いように思います。

そのため、対策としては、大雑把に言うと「紙に書き出す」ことになります。もう少し言うなら、「成果物とは異なる場所に書き出す」とでもなるでしょうか。これはつまり、原稿用紙に文章を書くのが完成形なら、大きな無地の紙に書き出す、といった意味です。

可能なら、マインドマップなどの知られたメソッドを用いるのも良いですし、単に箇条書きにしたり、図を書いたりするだけでも効果的でしょう。ここではとにかく、頭の中だけで話を進めようとしないことです。


アイデアがあるけど、見つからない


このパターンが一番厄介で、一番あり得そうだと思います。

「アイデアがあるけど見つからない」とは、対象についての知識は足りているのに、成果物の素になるアイデアがない状態を指します。上で述べた「アイデアがない」とは、対象についての知識はすでに足りている点で異なるわけです。
例としては「今日のブログに書くことがない」があるでしょう。ブログを書くための元情報が本当に何一つないような状況は、おそらくそうないと思われるためです。

おなじみ「アイデアは既存のものの組み合わせ」の話は、この「アイデアがあるけど見つからない」に適用されることでしょうし、いわゆる「アイデア出しのメソッド」と呼ばれるものも、多くはこの問題の解決を図ろうとするもののはずです。

すなわち、たくさんの先人たちがこの問題に苦労させられているわけで、私がおいそれと解決策を提示できるものではないのでしょう。
ただ、ちなみにですが、私が知っている先人の知恵の中では、初めての人にも手軽に拝借できるのは「トリガーワード」かなと、なんとなく思います。もちろん、初めての人の場合はどのようなトリガーワードを用いるかが次の問題になってしまうわけですが、きっとこれ自体は取っつきやすいメソッドのはずです。


思い浮かばない


いろいろ言いましたが、本エントリの場合、重要な点は複雑ではありません。
「思い浮かばない!」と言ったときに、実際には何が引っかかっているのかをよく確認することです。

そうでないと、そもそも、「思い浮かぶ」という言葉につかみどころがなさすぎますので、「思い浮かばないものは仕方ない」とか、よくわからない話になってきたりするのです。


終わりに


説明なしで「トリガーワード」やその他を言ってしまいました。
これらはできるだけ広い意味ということにしておきます。

2012年9月15日土曜日

知識が変わる

Clip to Evernote
Evernoteについて語ろうとすると、なぜだか大仰で夢見がちな話になりがちです。これはおそらく一般的なことではなく、大仰にならずに話を進められる人も大勢いるのでしょうが、大仰でないEvernoteの話というのはどうにもしっくりこないものがあります。
きっと、私が見慣れていないだけなのでしょう。

今回はそんな話です。


伝えられない


こちらの記事を読みました。

R-style » Evernoteの共有ノート、あるいはナレッジマネジメントについて

「Evernote Business」とのサービスが発表されたことを受け、いくつかエピソードなどが紹介されている記事です。

こちらに、知識を共有することの難しさについての言及があります。
これについては、複数名で何かを行ったことがある人にとって、容易に想像できる話でしょう。

少しだけ引用させていただきます。
言葉にしづらい経験もあるし、言葉にしても伝わないものもある。それにわざわざ言葉にしようとしないものもある。
知識を伝えるためには、どうしても一度言葉を経由しなければならないため、引用したような言葉にまつわる難しさから逃れることができません。

引用文のこと以外にも、言葉をやりとりするためには、話し手と聞き手がタイミングよく揃っている必要があるでしょう。そのせいで「知ってたなら教えてくれればよかったのに」となりますし、それを避けようと文書化したところで、「そんな文書があるなんて知らなかった」ということが、際限なく発生します。

繰り返しになりますが、「知ってたなら教えてくれればよかった」とは「うっかりミスだから、次からは気をつければ大丈夫」といった類のものではなく、気をつけたところで容易には解決しない、永遠のテーマのようなものを意味しています。


知識


このことを前提として、同記事(「Evernoteの共有ノート、あるいはナレッジマネジメントについて」)は「コンビニ店長未来像」と題された節に続きます。

私はこちらの節を読んで、鳥肌が立ちました。
本当に未来だと思いましたし、SFとも思いました。

一言だけ引用させていただきます。
その時、ふと「関連するノート」として、店員の雑記メモ「夕方のお客さんで、焼き鳥を大量に買って帰ったお客さんがビールの6缶パックを欲しがっていた」が浮かび上がってきたとする。
「関連するノート」が勝手に「浮かび上がって」くるわけです。
これによって、Evernoteに保存さえしておけば、上で述べたような知識をやりとりする際の厄介ごとが何も発生しないことになります。
もちろん、詳しくはリンク先の記事をぜひお読みいただきたいのですが、簡単に言えば「永遠のテーマ」がEvernoteで解決されるのです。


データベース


よく、Evernoteは「知のデータベース」とか「第二の脳」などと称されます。現状のEvernoteと生活の関わりを見る限り、それは非常に適切な表現と言えるでしょう。

しかしここで、上述のように「関連するノート」が「浮かび上がって」くることを考えに含めるとすると、もはや「知のデータベース」どころの騒ぎではなくなってきます。

「知識」そのものになるのです。

「ヒト」からワンクッションおいた「データベース」などというものではなく、「ヒト」の中にある知識と、Evernoteとがまったく同じものなのです。

言いかえれば、
  • Evernoteに保存してあるノートから、関連するものが自然に浮かび上がってくる
  • あらかじめ蓄えた知識から、関連するものが自然に浮かび上がってくる
の間に、差異が見つからないのです。
すなわち、Evernoteに新たなノートを作成する行為が、現在の私たちが知識を得ることと完全に等価なのです。

そして、ここにEvernoteの共有ノートの考え方を持ち出してくることによって、上で述べた「知識の共有の難しさ」が解決することになります。


整理など


この考え方に立つと、「Evernoteをどのように整理するべきか」や「EvernoteがWebクリップのゴミ箱になっている」といった議論が、やや霞んできます。
Evernoteは知識そのものだとしたら、どのように整理するも何もないように思いますし、「頭の中が知識のゴミ箱になっている」との表現はかなり妙です。

ちなみに、Evernoteは今後それが可能なように進化していくのかはわかりませんが、まさにこうなるのだとすると、私は少し恐ろしくも感じます。
恐ろしさに目をつぶるなら、もし、Evernoteのこのような部分を活用している組織とそうでない組織があったとき、そこに生まれる差は相当なものになることが想像できます。


別の「知識」


また、Evernoteが知識そのものになることにより、「知識」(あるいは「Evernote」)の形が、少なくとも量的な話をきっかけにして、変化してくることが考えられます。
複雑さがどんどん増してきてしまいますので、今回その方向を考えることはしませんが、SF小説あたりに参考になる話があるかもしれません。


終わりに


やはり大仰な話になりました。
しかし、目に見える「モノ」が進化するよりもある意味でとんでもないことだと、私は思います。

言いたいことがない

Clip to Evernote
先日、本ブログでこちらの記事を書きました。

23-seconds blog: 私と「cakes(ケイクス)」

ここで、お金を払うことについて言及している部分があります。
いろいろ書いていますが、本エントリに関係してくるのは「お金を払いたい気持ちはあるけど、面倒さを乗り越えてまでは払いたくない」とのことです。

この話がどういった文脈で出てくるかはリンク先をご確認いただくことにして、本エントリは上記のことが前提となります。

今回はそんな話です。


寄付


以前から、寄付に興味がありました。
詳しいことはさっぱりわかりませんし、寄付についての議論に参加したいとか、言いたいことがあるとか、そういったことはまったくなく、単にお金の使い道の一つとして悪くないかもしれない程度のことです。

しかし、寄付をやってみようにも、何を、どこで調べたらよいのかとんと見当がつきません。
もちろん、どうしても寄付がしたいと真剣に調査していれば、必要な情報にたどりつくのはそれほど難しいことではないはずですが、やはりここには冒頭の面倒さが顔をのぞかせてきます。それを乗り越えてまで寄付をしたいかというと、きっとそうではないのです。

そんな折、こちらの素晴らしい記事に出会いました。

募金や寄付がお金に対する執着心を解消する習慣となる | jMatsuzaki

こちらで、「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」なるNGOが紹介されています。

寄付・募金・ボランティア|子どもたちのための国際NGO:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

先の記事には、このように書かれています。
1500円から始められて、クレジットカードや口座振替で支払を自動化できるので、手間もかかりません。
1500円から始められ、支払いに手間もかからないとのことです。

これは私には都合が良さそうですので、さっそく寄付の申し込みを行ってきました。これからは、月に1500円が自動でクレジットカードから支払われるようです。
これで一つ、長年気になっていたことが実行に移せました。素晴らしい記事に出会えたことに感謝です。


寄付の目的


上にも書いたとおり、私は寄付について一家言あったりはしません。さらには、貧困や格差の問題などについて、何か主張があったりもしません。
何となくそういった問題があることだけどこかで聞いたことがある、くらいのものです。

ですので、寄付によって困っている人の役に立てているとか、そういった実感などはありません。たぶん、よく知らないためです。
また、先にご紹介した記事にあるような、「お金に対する執着心」のようなものをどうこうしたいと考えているわけでもありません。

大雑把に言ってしまえば、このあたりは私の専門外の分野であるため、よくわからないのです。

したがって、なぜ寄付をするのかと言われると、回答に窮してしまいます。
寄付するために寄付しているのです。


終わりに


書いたものの、あまり言いたいことがないエントリでした。
ただ、言いたいことがないのにエントリを書きたいことは意外とよくあって、今回などはまさにそれです。

2012年9月14日金曜日

私と「cakes(ケイクス)」

Clip to Evernote
各所で話題沸騰中の「cakes(ケイクス)」に、私も購読手続きを済ませてきました。

cakes(ケイクス) クリエイターと読者をつなぐサイト

この「cakes」を、私としても発表当初からとても楽しみにしており、関連記事などを読んで情報を集めてきました。そして、先日(2012.9.11)のサービス開始日に、ささっと購読手続きを行ってきたわけです。

「cakes」なるものがさっぱりなんのことかわからない、といった方もおられるかもしれませんが、ここで私が今さら説明するのも無粋ですので、関連する記事を紹介するにとどめさせていただきます。

【第1回】cakesが見つめる「普通」の未来。 | 古賀史健 | cakesが見つめる「普通」の未来 | cakes(ケイクス)

「まつもとあつしのそれゆけ! 電子書籍」 【第17回】cakes(ケイクス)でコンテンツのネット購買をとことん考えた | ダ・ヴィンチ電子ナビ

さて、この「cakes」については様々な議論があるようです(悪い意味では全くありません)。例えば「コンテンツにお金を払うこと」ですとか、「電子書籍やメルマガを買うこととの違い」ですとか、いろいろです。
私はそういった業界めいた話に、興味はあれど詳しくはありませんので、本エントリでそこに触れることはしません。私がここで考えたいのは、150[円/週] 払う純粋な読者、お客さんとして「cakes」はどうかとのことです。
とはいえ、仮にそれが二択で答える設問なら、回答は「cakesは良いよ」です。発表当初からサービス開始を楽しみにしていた私ですので、これは当然の結論です。

ですが、世の中には二択で答えられない設問もあることでしょう。
最終的な結論が「cakesは良いよ」であることに違いなくても、そのあたりに、物事を考える意味はあるはずです。

今回はそんな話です。


読者として


読者として「cakes」を見たとき、多様なコンテンツをまとめて読める点において、それは他にない形をしています。

書籍は当然限定されたトピックについて書かれていますし、雑誌も、一般の書籍ほどではないにせよ、同様です。紙媒体ではないネットメディアの類も、ここに含めてしまってよいでしょう。
RSSフィードの購読やFlipboardなどは多少趣が変わるかもしれませんが、結局は自分の興味のあるトピックに基づいてコンテンツが集められるため、大雑把に括れば書籍や雑誌の範疇になるかと思います。
このように考えていくと「様々なジャンルのコンテンツを読みたい」との要望を持つ人にとって、これまで、取り得る選択肢はあまりなかったのかもしれません。

この点で「cakes」では、見たところコンテンツの内容について制約が設けられてはいないようです。
すなわち、(私のように)様々なことに興味があって、いろんなものを読みたいと思っている人にとって、「cakes」はほとんど唯一の選択肢になることが結論づけられます。またさらに言えば、そのような要求を満たす選択肢がこれまであまりなかった(新聞やテレビがそうだ、としても別に問題はありません)ことを考えると、現時点で自分にそういった要求があることに自分で気づいていないこともありえます。

この話は少し脱線になりますが、ともかく、様々なことに興味がある人にとって「cakes」は悪くない選択肢なのです。

以上を念頭に置くと、一つ特筆すべき「cakes」の特徴があります。

cakesの使いかた」のページに、その説明がありました。
cakesの記事をいくつか読むと、読まれた記事の傾向が自動的に学習され、あなたの好みにあわせてピースの順番が変わります。一つひとつのピースの大きさは、記事の人気によって変わります。ピースの順番と大きさのふたつが、あなたとコンテンツの出会いを生み出します。
これの一つの解釈として、人気のコンテンツばかりがやたらと読まれるようにはならないことが言えます。これは非常に重要です。

「様々なことに興味があって」この「cakes」に来ているにもかかわらず、人気のコンテンツばかりを読まされることになってしまうのは、あまり嬉しくありません。人気があろうとなかろうと、自分の興味のある(もしくは、ありそうな)コンテンツが読みたいはずなのです。


お金を払う


もう一つ、少し系統の異なる話があります。

私はお客さんの立場として、自分が良いと感じたコンテンツ(人、プラットフォームなど、ここは厳密にしません)に対して、きちんとお金が払えるようになってほしいと常々思っていました。そう思うようになった理由は定かではありませんが、私がまだ小さかった頃から、CDや小説などの(無形の)コンテンツにお金を払うことをずっと続けていたためかもしれません。

ともかく、私は無料で良いコンテンツに出会った際に、簡単にお金を払えたら良いのに、と思うことが頻繁にあるのです。

これはGoogle Chrome拡張機能などでも同様です。
多くの拡張機能は無料で提供されていますが、中には私の生活になくてはならないレベルのものも存在します。それらにお金を払う方法は、現状見当たりません。
いくつか、開発者のページで寄付を受け付けている場合もあり、そこではPayPalを利用することが多いようです。しかし残念ながら、PayPalなど私は普段まったく使用しないサービスですので、寄付にたどり着くまでにステップがかかります。加えて、開発者のページというのは多くが英語で、読むのに手間がかかります。

要するに、面倒なのです。
かつ、どうやら私はその面倒さを乗り越えてまでどうしてもお金を払いたいわけではないようなのです。

そこにくると、「cakes」の仕組みは手間がありません。初めの一度だけ手続きをしてしまえば、あとは何もしなくていいのです。それでいて、良いコンテンツにきちんと「お金を払えている」実感が得られます。

そしてこれは全くの想像ですが、私と同じように、コンテンツにきちんとお金を払いたいと常々思っていた、という人は少なからずいると思っています。
そういった人にとっても、「cakes」は一つ良い選択肢になるはずです。


終わりに


私もこれを機に、面倒がってばかりいないで、PayPalからの寄付に挑戦してみようかと思います。
きっと、一度やってみれば想像以上に楽なのです。

2012年9月11日火曜日

時が流れる前に

Clip to Evernote
紹介されている場面を一度も見ていませんので、将来のためにも、ここに記しておこうと思います。

iOS版のChromeに、閲覧中のページをGoogle+ に共有する機能が追加されました。
(おそらく)あらかじめログインが済んでいれば、三本線のメニューボタンから「共有...」をタップすることで、共有画面が現れます。あとは、コメントや共有範囲を設定して、通常どおり共有できるようです。

手順に複雑な箇所はありません。
そもそも、ページをGoogle+ で共有する手順が仮に複雑なら、多くの人はそれをしようと思わなくなってしまうでしょう。大抵、単純なのは喜ばしいことなのです。

ところで、利用している方々はお気づきでしょうが、Google+ というのはその端々に不便さを携えています。それによってGoogle+ を好きになったり嫌いになったりはしないものの、とりあえず不便な部分があるのです。

上述の、iOS版Chromeから閲覧中のページを直接共有できる機能も、時代が下ってくれば「あるのが当然」と思われるようになっていくことでしょう。それはそれで素晴らしいことではありますが、できれば、それがなくて試行錯誤していた時分のことも忘れずにいたいものです。
本エントリの冒頭に書いた「将来のために」には、そういった気持ちが込められています。

さて、Google+ といえば、私は近頃Google+ で行動を起こすことがあまりありません。行動を起こす、とはなかなかに抽象的な物言いですが、すなわち自分でポストしたり、他の人のものに+1を付けたりといったことです。

この、行動がないことをもって「Google+ から離れてしまった」と評することもできるでしょう。しかし、私は自分からの行動がない間にも足繁くGoogle+ に通って、皆さんのポストを楽しく見させていただいています。

これは、元々私の思考回路がSNSのようなものに向いていないのかもしれせんし、あるいは単純に近頃の私がインプット指向になっているのかもしれません。
加えて、「見るだけ」ではGoogle+ の楽しさを十分に享受できていないことも、重々承知しています。

とはいえ、私はそれでもGoogle+ が好きですし、心底楽しんでもいます。

この先、私のGoogle+ への付き合い方がどのように変化していくかはわかりませんが、いわゆる「理想的なSNSの使い方」に近づいていくのが、おそらくは良いことなのでしょう。

ですが、現状はこうですし、付き合い方がどうであれ、Google+ は悪くないようなのです。
今回は、そんな話です。


終わりに


正しくは、でした、です。
日本語は面白いものです。