23-seconds blog: 学んだことのない
この中で、「メモを取ることに慣れていない人にとって、役立つことを考えていきたい」といった趣旨のことを述べました。
本エントリはその第一弾をお送りしようかと思っています。
誰かの、何かのお役に立てれば幸いです。
今回は、そんな話です。
ポイントを絞る
伝統的な初心者へのアドバイスの手法に則り、本エントリではポイントを一つに絞って述べてみようかと画策しています。
ただ、このようなことを表明してしまっている時点で、すでに一つに絞って話していないとも言えます。すでに、その一つを消費してしまっているためです。
はて、であるなら、一般的な「要点は一つに絞って書きなさい」といった教えを遵守するのは、かなり困難なように思えます。
世の中(曖昧な言葉です)の人たちは、いったいどのようにして、要点をたった一つしか述べずに文章を書いているのでしょうか。
一瞬そのような疑問がわきかけましたが、つまりはこのような文章を書かなければ良いということになりそうです。
しかし、この文章を書かないとすると、「このような文章を書かなければ良い」ことはどうすればわかるのでしょう。
「この文章」に「この文章を書かなければ良い」とあるのですから、「この文章」が無ければ「この文章を書かなければ良い」かどうかはわかりません。
よく見てみると、これは「 "この壁に貼り紙をしてはいけません" という貼り紙」の話と、とても近い距離にあります。
近い距離にあるのです。
ポイントを絞ってみる
さて、メモを考える際のポイントの一つとして、ここでは「メモ帳を開くこと」を挙げてみます。
もう少し詳しく言うと、「メモを取りたいと思っていないときに、メモ帳を開く」となるでしょうか。
チェックポイントとしては単純です。
一日の内で、最初にメモを取りたいと思うタイミングがあったとします。
一日一ページの手帳を使っている方なら、そこでぱっと手帳を開いたとき、今日のページにはすでにしおりのひもは入っているか、がそのチェックポイントになります。
日付のないノートタイプを使っている方なら、開いたときすでに今日の日付が記入してあるか、がそれです。
もちろんそれ以外にも様々なバリエーションがあるでしょうが、適宜読み替えていただければと思います。
ここでは、二番目の「ノートタイプの場合」を例にとって進めてみます。つまり、一日の内で最初にメモを取りたくなったときに、すでに日付が書かれていることについてです。
日付が書いてある
これは「メモを取ろうとしたときにまず日付を書く必要があるため、スピードが落ちる」といった手間の問題もありますが、それだけではありません。
初めにメモ帳を開いたときにすでに今日の日付が記入されているためには、当然ながら、メモを取りたいと思う前にメモ帳を開いて、あらかじめ日付を記入しておくことになります。
言い換えれば、必要に迫られていないときにメモ帳を開くわけです。
この行為は非常に重要です。
率直に考えて、
- メモを取るときにしかメモ帳を開かない
- メモを取るとき以外にもメモ帳を開く
あるいは、準備の大切さなどの話につなげることもできるでしょう。
ディスタンス
しかし、私が強調したい点は別にあります。
それは、メモ帳と心の距離です。
おそらく、メモの必要があるときにしかメモ帳を開かないでいると、メモ帳との距離はどんどん遠ざかっていきます。
すると、「これはどうしても忘れてはいけない」といったことを無理して書くことになり、きっと、徐々にメモすることが嫌になってきてしまうはずです。
一方で、メモ帳との距離が近いと、「これも書いておきたい!」とのことまで書くようになります。
「これはどうしても忘れてはいけない」と「これも書いておきたい!」の違いです。
間違いなく、有意な差が現れてきます。
そんな境地に、「あらかじめ今日の日付を書いておく」ことで到達できるなら、悪い話ではないでしょう。
実利
ここまで夢見がちなことばかりつづってきましたので、一つ、現実的にメリットがあることも述べておきます。
「メモを取るため」にしかメモ帳を開かないと、そのメモ帳はいつまで経っても「メモを取るため」にしか使われません。
「メモを取るため」に開いているのですから、当然といえば当然です。トートロジーというやつです。
一方で、「メモを取るためではない」目的のためにメモ帳を開くと、そのついでに、過去のメモを見返してみようか、との気持ちになります。
自分のメモを見返せない、活用できないといった悩みがもしある方は、ひょっとするとメモを書くためにしかメモ帳を開いていない可能性があります。
もっと、何でもないときにメモ帳を開いて、せっかく開いたのなら今日の日付くらい書いておけば、きっと良いことがあります。
以上、現実的なメリットでした。
とはいえ、私にとっては夢見がちな話の方がずっと大事です。
終わりに
繰り返しますが、本エントリはメモに悩む初心者(語弊はあります)の方へ向けています。
これは、心底そう思って書いています。