チェックリストは嫌われる
チェックリストを使用していない人にその良さを伝えようとすると、まず間違いなく否定されます。
このような記事がありました。
人はなぜチェックリストが好きではないのか? | | 作家の作業日報 | あすなろBLOG
果敢にもチェックリストが嫌われる理由を考察した、素晴らしい記事です。
そこでは結論として、以下のように表明されています。
人間の脳はたぶん、記憶内容よりも未知の内容を好む。未来という語は過去という語よりも語感がいい。非常に説得力があります。
チェックリストが好まれない理由としては、このように理解するのが良さそうです。
さて、私が興味があったのはチェックリストの良さを説明することでした。
上記の話を踏まえた上で、先に進みます。
良さを説明する
日々の生活の中にチェックリストを取り入れることには、必ずメリットがあります。
ただ、これを具体的に言うことは非常に難しいです。良さが伝わらないのは、このあたりに原因があるのかもしれません。
メリットはたくさんあって、説明しきれない。だから、とにかくメリットがあるんだ、使ってみて、と言うしかない。しかしそれだと伝わらないから、仕方なく一つだけメリットを挙げてみる。すると、「え、それがどうしたの?」となる。
……こんなところでしょうか。
これはどんな事柄にも共通すると考えているのですが、そもそも、言葉で説明できることなんて、本当に、本当にわずかな一部分のみで、さらに言えば、言葉にした時点でその表現はかなりの情報を切り捨ててしまっています。
日本語に「捨象」という言葉がありますが、まさにそれです。
また、よく「文章にしてみると(または言葉にしてみると)、何か違う気がする」と言われるような状況も、このことに相当するでしょう。
チェックリストはその最たるものなのかもしれません。
すなわち、「使ってみなければわからない」といった主張は、非常に本質的なのです。
使ってみなければ、わからないのです。
これが本質にも関わらず、「使ってみなければわからない」ではチェックリストの良さを説明できていません。この点で、ここでの論理は決定的な矛盾を内包しています。
チェックリストの本
個人的にですが、上記の矛盾に対抗できる方法を一つ考えています。
それは以下の書籍を読むことです。
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| 『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』(アトゥール ガワンデ (著), 吉田 竜 (翻訳)) |
しかし読了後の感動と言いますか、驚きと言いますか、そんな感情は決して忘れません。
(このあたりがまさに捨象です。)
この分野の方々のブログでよく紹介されていることから、ノウハウ本、つまり「チェックリストはこうやって作りましょう」といった内容かと思われる方もいらっしゃるでしょうが、私はそのようには読みませんでした。
どちらかと言うと、チェックリストにまつわるノンフィクション、ドキュメンタリー、スペクタクルといったおもむきです。
つまり、チェックリストはこんなにすごい力を持っているんだ、などのことが実感でき、他方で、どのようにチェックリストを作るべきか、にはそれほど重心が置かれていないように感じたということです。
すなわち、この本を読めばチェックリスト導入の際の心理的なハードルをなくすことができます。
終わりに
ただ、残念ながら上で紹介した本も「とりあえず、読んでみて」と言うしかないのです。
