2021年12月31日金曜日

six albums of the year (2021版)

2021年には、PCキーボードを新調しました。REALFORCE R2 の PFU Limited Edition です。外観やキー数は REALFORCE R2 をベースとしつつ、打鍵の荷重や静音機構は Happy Hacking Keyboard となっている、REALFORCE と Happy Hacking Keyboard のコラボレーションモデルです。Happy Hacking Keyboard のような打鍵感がありながら、REALFORCEのように独立した F1~F12キー・Home・Endなどがある、私には嬉しいモデルです。

PCキーボードには流浪の旅が長らく続いていました。ついに完結かもしれません。PCキーボードがよいと、ずいぶんと日常が変わるものです。日々が楽しくなります。

ダイヤテック社のリストレスト FILCO Genuine Wood Wrist Rest のSサイズを導入しました。PCキーボードの前に置いて、手首から手のひらを乗せるものです。木製の素材です。沈み込む素材のリストレストを、何年か前に少しだけ使って、自分には合わないとやめてしまった経験があります。手首が沈み込んでしまって、指先だけで無理してキー打鍵してしまう感じがあったのです。

なんとなく思い立って、沈み込まない、木製の素材のリストレストを導入したところ、私にはぴったりでした。固い素材では手が痛いと想像していました。まったくありません。REALFORCE R2 PFU Limited Edition と併せて、PCキーボードまわりの環境が劇的によくなった一年でした。

書籍『モモ』(ミヒャエル・エンデ 著, 大島 かおり 訳)には、次のようにあります。
けれど時間とは、生きるということ、そのものなのです。そして人のいのちは心を住みかとしているのです。
ダイソンの掃除機を手に入れました。掃除機が違うくらいで何が変わるものかと思っていました。私が浅はかだったようです。よく、気が向いたときにさっと掃除機をかける、という話を聞いて、この世界にそんな感情なんて存在しないだろうとずっと思っていました。掃除機をかけるというのはとても大変な作業のはずです。気が向いたときなんかではできません。

ダイソンの掃除機が来て、変わりました。なんということでしょうか。掃除機をかけることだけでなく、先端のヘッドの付け替えのしやすさとか、ゴミの捨てやすさとか、すごいところばかりです。

ラミーの万年筆 Lx を購入しました。今はメインで3本の万年筆を使っています。ラミーのCP1(mattblack)、Safari(vista)、Lx(ruthenium)です。気づけばラミーばかりになっていました。ヘビー・デューティな、しゅっとしている道具が私は好きで、するとどうしてもラミーが多くなります。ラミーの万年筆には、道具という感じが強くあります。

audio technica のイヤホン ATH-SQ1TW を購入しました。Web会議に使うためです。私にとっては初めての完全ワイヤレス・モデルです。シンプルで無理のない様相と意匠です。ケースも使いやすく、充電もしやすく、Web会議も大変に楽になりました。持っていなかった頃のことが思い出せないようです。

何の話かといいますと、私は毎年、その年によかった音楽アルバムを六枚選ぶことにしているのです。
さっそく、始めます。



『Bishintai』 / UNKNOWN ME

美しい心と体と、生命の音楽です。



『Lucid Dreaming』 / Maika Loubté

明晰に、霞がかっている視界があります。夢見るように目覚めていることができます。今年、私が発見することのできた発想かもしれません。神秘のとばりを開くためのものでしょうか。



『See-Voice』 / パソコン音楽クラブ

センチメンタリズムと言われるかもしれませんが、センチメンタルな音楽があります。間違いなくセンチメンタリズムでしょう。音楽にセンチメンタリズムがあるというのは、ものすごいことです。



『之 / OF』 / LI YILEI

非日常があります。非日常が混然一体となったアートがあります。



『Wonderland』 / lyrical school

アートが混然一体となった日常があります。



『Dissent』 / Moritz Von Oswald Trio

Moritz Von Oswald Trio の新作がリリースされる日が来るとは、予想していませんでした。長く生きていると素晴らしいことが起こるものです。


終わりに


2021年に新しく買ったものばかり書いてはみたものの、以前からずっと使い続けているものもたくさんあります。長く使い続けている、大切なものです。トラベラーズノートがあり、ダイアログノートがあり、名刺サイズの情報カードがあります。つくし文具店のつくしペンケースがあります。ヘッドホンは audio technica の ATH-AD500X と、AKGのY500です。ポメラのDM30とDM200もあります。

長く使っている道具の方が、本当は、描写したいことが多くあります。縁あって、私の身のまわりにとどまっている道具たちです。使用という共通の目的のためにです。

鈴木大拙の『禅と日本文化』に、次のようにありました。
旅行が容易で快適に過ぎれば、その精神的な意味は失われる。これはセンチメンタリズムといわれるかも知れぬが、旅によって生ずるある孤絶感は人生の意味を反省させる。人生は畢竟、一つの未知から他の未知への旅であるからだ。われわれに与えられた六十年、七十年、八十年という期間は、できれば神秘のとばりを開くためのものである。この期間は短いが、これをあまりに滑らかに走っていくことはこの「永遠的孤絶(エターナル・アローンネス)」の意味をわれわれから奪うことになる。
Maison book girl のことを私は忘れません。一つの未知から他の未知への旅だったと思います。人の命は心を住み家としているのです。

時間とは、生きるということそのものです。どちらも、日常と非日常からできています。私は日常と非日常が好きです。非日常というのは、日常の中にあるのかもしれません。私の好きな記事をご紹介します。

日常を支えるという非凡な能力 | Notebookers.jp

私のエントリをお読みの方も、そうでない方も、今年私と関わりのあった方も、そうでない方も、私の日常を、それぞれ等しく支えてくださっています。日常とは、私の目が届かないところまですべて含んでいます。全体性のようなものです。

一年間、大切な私の日常をありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

2021年12月25日土曜日

2021年の<びっくら本> #mybooks2021

本を読むことには、スタートと、プロセスと、ゴールと、すべてのものがあります。すべてのものがあるから、本を読むことは、本を読むことでしかありません。一歩ずつ区切りのあることでもあり、ずっと続いていくことでもあります。区切りのあることだと思うのは華麗で、続いていくことだと思うのは可憐です。

こちらの記事を読みました。

【企画】2021年の<びっくら本>を教えてください #mybooks2021 – R-style

自分の意志であっても、そうでなくても、私は本を読むことが好きです。
私も本を紹介してみます。



『素数夜曲―女王陛下のLISP』(吉田 武)

可憐な本です。



『零度のエクリチュール 新版』(ロラン・バルト 著, 石川 美子 訳)

書くことが身近にあってよかったと思います。
哲学が身近にあることと同じです。



『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』(結城 浩)

数学と物理も、身のまわりにただ存在しています。
ただ存在している方がよいと思います。



『時間をデザインする ― "自分らしく生きる!" 思考と行動の技術』(今泉 浩晃)

本を買って、読むことができるというのは、すごいことです。



『ロウソクの科学』(ファラデー 著, 竹内 敬人 訳)

科学には、人の前向きさがあります。
人の営みがあります。



『Hot Drinks around the World 世界のホットドリンク』(プチグラパブリッシング 発行)

世の中には立派な本があります。
人の営みです。



『歌の終わりは海 Song End Sea』(森 博嗣)

現実が思想の中にあります。



『近代日本思想選 西田幾多郎』(小林 敏明 編)

思想が現実の中にあります。
思想も、現実も、一緒にあるのでしょう。



『ユリイカ 2021年6月号 特集=レイ・ハラカミ』(青土社)

自分のために、自分なりの道具を使っている人がいました。
ずっと忘れません。



『禅と日本文化』(鈴木 大拙 著, 北川 桃雄 訳)

華麗な本です。


終わりに


世の中には、私の意志とはまるで関係なく、立派な本があります。私は、私の意志とは関係なく、本を読むのかもしれません。大変なことです。