2024年11月30日土曜日

11月といえば自分の好きなブログを告白する月…ということです2024

文章を書くのは誰かのためではありませんし、ましてや、自分のためなどということはありません。本当の自己は私たちの行為の中に求められるものです。行為的自覚でなくてはならないのです。定義と手続きの連鎖は、世界を超えるからです。

書籍『本を書く』(アニー・ディラード 著, 柳沢 由実子 訳)に、次のようにありました。

パウル・クレーは、「絵の具箱にある絵の具に自分を合わせるのだ」と言った。彼によれば、絵の具箱にある絵の具に自分を合わせるのは、自然や自然の観察よりももっと重要だという。言い換えれば絵描きは、絵の具を世の中に合わせるのではない。さらに言ってみれば、世の中を彼に合わせようとはしない。自分を絵の具に合わせるのだ。彼自身は絵の具箱と、そこに入っている絵の具を携える召使である。クレーはこの理解を、まったく正しくも、「完全に革命的な新しい発見」と呼んでいる。

 * * *

有名な作家が一人の学生に次のような質問で引き止められた。「私は作家になれると思いますか」
「そうですねえ」と作家は答えた。「わからない……。きみは文章が好きかね」
学生が驚いているのが、作家にはありありとわかった。文章? ぼくは文章が好きかって? ぼくは二十歳です、文章が好きですって、どういうこと?
もし彼が文章が好きなら、私が知っている陽気な絵描きのように、彼ももちろん始めることができる。私がどのようにして絵描きになったのかと尋ねると、その絵描きは「絵の具の匂いが好きなんだ」と言った。

何の話かと言いますと、11月といえば自分の好きなブログを告白する月なのです。
さっそく、始めます。



やこ|note

私にも、嬉しいことが、思っていたよりもたくさんありました。よかったと思います。好きな人やものたちのおかげです。好きな文章と音楽のおかげです。



R-style

ライフハックは今でもずっとあります。私の近くに、遍くあります。ノートブックと本を、いつも持ち歩くようなところにあります。



tadachi-net 出張所

ものとしての魅力は、あるサイズ未満のものに感じると、私も思います。持ち歩く道具もそうですし、ライフハックもそうです。



iPhoneと本と数学となんやかんやと

試してみることに失敗がないのは、試してみることにいつも向き合っているからこそだと思います。文章の書けなさに向き合うようなことです。



Chips with Everything – a movie diary since 2001

私はいつからか読書が好きになり、本を読み、文章を目で追うことが好きだと気づきました。絵の具の匂いが好きなのと一緒です。



ねてもさめてもポメライフ

小さな、文章を書くための道具があります。小さな道具が私は好きです。



gofujita notes

文章を書くとき、速くタイプするのがいつも正義とは限りません。文章を書くことは、文章を書くことの中にあるからだと思います。私も文章が好きです。



ならずものになろう

文章を書くことは、文章を書くことの中にもあるし、文章を書くことの難しさの中にもあります。書けなさと向き合うところにあります。



ディレイマニア

誠実さがあるということです。



Notebookers | How many miles to Notebookers ?

私も、ノートブックと本を持ち歩きます。小さな、使い古したいくつかの道具が、ゆえあって私のまわりに集まっています。



サ|note

懐かしいものです。同じライブを、私も配信で見ました。
レモンが弾けるような日々でした。



Word Piece

個別の道具と手続きに、自分を合わせるようなことが、私は好きです。手続きが積み重なっていく中に、神秘があります。上位の階層を変えてしまうようなところがあります。
よいことだと思うので、スクリーンセーバーにしています。



牛尾 剛|note

ソフトウェアエンジニアリングについて、書くことと読むことがたくさんあります。嬉しいことです。


終わりに


書籍『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』(結城 浩)に、次のようにありました。

テトラ「そ、そうですが……これって、ただの計算ですよね。まったく虚数っぽくありません!」
ミルカ「そう、ただの計算だ。i が "虚数単位" というドラマティックな名前を持っているために、そこに神秘を求めてしまう。2乗して負になるなんて不思議だと言いたくなる。しかし、実数のペアとして複素数を考えるなら、虚数単位は (0, 1) 以外の何者でもない。ただ、

 (0, 1) × (1, 0) = (-1, 0)

というだけのこと。どこにも神秘や不思議はない。実数のペアを用意して、ただの計算、ただのルールがあるだけだ。しかしながら、それにもかかわらず複素数という豊かな世界が生み出されていく。そこにこそ数学の神秘と不思議があり――数学の魅力の一つがあるのだ」

定義と、手続きが積み重なっていくところに、神秘があります。魅力があります。ドラマティックな、夢見る心にあるのではありません。文章を書くこと、読むことはよいものです。定義と手続きが積み重なっていきます。私も、絵の具の匂いが好きなのです。