2020年12月28日月曜日

2020年の<びっくら本> #mybooks2020

ずっと、勝手な本を選んで、勝手に読んできました。誰のためでもありません。自分のためとも、ましてや思えません。信じられないような本を読むことがあります。

読んだ本のリストを真剣に作るのは、そう悪いことではないようです。積極的な意味がないからでしょうか。誰のためのリストでもありません。それでいて、自分のためとも思えないものです。

こちらの記事を読みました。

【企画】2020年の<びっくら本>を募集します #mybooks2020 – R-style

今年は異様な本を多く読んだような気がします。奇書といってもよいかもしれません。自分が異様だと思った本を人に勧めようとはさすがに思いませんし、語りたいとも思いません。誰のためでもないし、ましてや自分のためでもないというのは、そういう感じです。

だからこそ、読んだ本のリストを真剣に作ってみます。



『遊歩大全』(コリン・フレッチャー 著, 芦沢 一洋 訳)

信じられないような本を読むことがあります。思想だけでも実利だけでもなく、その両方である、という触れ込みはよく聞きます。その、どちらでもないということがあったようです。壮大で胸を打つ、どちらでもなさです。



『CULT of Pedals 世界初のビンテージ・エフェクター・コレクション本』(細川 雄一郎)

「ビンテージ・エフェクター・コレクション」の本というのはよい表題です。「ビンテージ・エフェクター」の本ではないということです。

私にコレクションの趣味はなくとも、気持ちはとてもよくわかります。



『開かれた社会とその敵 第一部 プラトンの呪文』『開かれた社会とその敵 第二部 予言の大潮』(カール・ライムント・ポパー 著, 内田 詔夫 訳, 小河原 誠 訳)

心の広いような狭いような感じです。



『モモ』(ミヒャエル・エンデ 著, 大島 かおり 訳)

熱中して文字を読むことは、楽しいことだと思いました。それ以外ない、といえばそうです。私には文法や文体をすごく好きなところがあるのです。



『四色問題』(ロビン・ウィルソン 著, 茂木 健一郎 訳)

得意なことの違う人が、いろいろといるものです。嬉しくなります。



『エルサレムのアイヒマン ――悪の陳腐さについての報告【新版】』(ハンナ・アーレント 著, 大久保 和郎 訳)

世の中にはすごい本があります。私としては、これも奇書と呼びたいところです。悪は陳腐になったのかもしれません。



『青い花』(ノヴァーリス 著, 青山 隆夫 訳)

完成していない本だってあります。読むうえでは大したことではないようです。



『サイバー攻撃 ネット世界の裏側で起きていること』(中島 明日香)

真摯に本を書こうとすると大変なことになってしまう人が、世の中にはたくさんいるようです。いまリストしている10冊は、すべてそうかもしれません。素晴らしいことだと思います。感動的ですらあります。



『存在の彼方ヘ』(エマニュエル・レヴィナス 著, 合田 正人 訳)

自分の信じる論理に、真摯であろうということでしょうか。



『ことばのロマンス ―英語の語源』(アーネスト・ウィークリー 著, 寺澤 芳雄 訳, 出淵 博 訳)

自分の信じる感情に、真摯であろうということでしょうか。


終わりに


その、どちらでもないのかもしれません。

誰のためでもないし、自分のためとも思えない、ということがあります。そうやって、私は本を読んでいるような感じです。勝手な本を選んで、勝手に読んでいます。

何か民俗的な象徴があるのかもしれません。そう言われてみると、ひょっとしてこの本は奇書かもしれない、と自分で発想できるようになったのは、今年が初めてです。来年はどんな風に本を読むことになるのでしょうか。今から楽しみです。