2013年9月16日月曜日

WIRE 13、アフター

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今年もまた、WIRE に行ってきました。

WIRE13 -15th ANNIVERSARY SPECIAL- (ワイアーサーティーン 15周年スペシャル)

各国から一流のDJやミュージシャンが集う、日本が世界に誇るテクノイベントです。毎年、夏の終わりに横浜アリーナで開催されています。
WIRE が終わると、いよいよ秋かな、という気がしてくるものです。

せっかくですので、関連するパブリックな話とプライベートな話を、いくつか書いておこうと思います。

ちなみに、話にはパブリックかプライベートかしかないと思われる向きがあるかもしれませんが、他にも、protected と、無印があります。いろいろある中で、今回は public と private にしようというわけです。

以上、ジョークでした。

WIRE の話に入ります。

今年の WIRE では、すべての公演が終了して観客が退場する時間帯、会場周辺は大雨でした。

ここ数年の WIRE で、帰ろうとしたときに雨が降っていた記憶はありませんでした。いつも、朝から暑かったように思います。そのためか、今年の雨にはずいぶんと驚きました。WIRE の帰りに雨が降っているなんて、想像したこともなかったのです。

WIRE ではいつも、手荷物の取り回しを試行錯誤しています。

クロークに預けたり、預けなかったり、預けないことを見越して鞄を小さくしてみたり、といったところです。いずれの方針にも、良いところと、悪いところとがありました。
そこで今回は趣向を変えて、手荷物を持たずに参戦してみました。

具体的には、
・家の鍵
・チケット
・iPod touch
・フィーチャフォン
・財布(中に Suica)
・情報カード、ペン
だけをズボンのポケットに入れて、すべてのイベントを過ごしました。

いくつか説明が要りそうです。

私の場合では、フィーチャフォンは通話のみの契約で、かつ、普段はWiFiルータと iPhone を携帯しています。すなわち、WIRE の期間中は、移動も含め、オフライン生活でした。

フィーチャフォンは、緊急時の通話用に持参しました。
充電切れしにくく、端末が強いため、こういったときの選択としては非常に適当です。

iPod touch も、端末が薄くて軽いために選択しました。ほとんど、FastEver 専用機です。FastEver は、オフライン時の挙動が素晴らしいことも言及に値するアプリです。

情報カードは、持参しなければもっとはるかにポケットに余裕ができたはずでした。しかし、書くものが何もないのはどうしても不安だったのです。
実際には、メモは FastEver でまかなうことができましたので、活用の場面はありませんでした。それでも、持っていってよかったと思っています。

ずいぶんと持ち物の話が長くなってしまいました。
別の話題に変わります。

テクノは、その最先端の部分では、非常に移り変わりの激しい音楽です。テクノの最先端を描き出すところのイベントである WIRE は、変わらぬ外観に反して、中身はその年々で変化しています。
今年も、率直に、去年と全然違うなと感じました。

さて、WIRE に関しては、毎年、開催に先駆けて「WIRE コンピレーション」なるCDアルバムが発売されます。その年の WIRE に出演するアーティストが(おそらく)一曲ずつ持ち寄って、作られるアルバムです。
私などは、テクノにあまり詳しくありませんので、WIRE に出演するアーティストに、知らない人たちも含まれています。そのこともあり、大変に貴重な、ありがたいアイテムとなっています。

毎年 WIRE に参加していると、このコンピレーションアルバムも一枚ずつ増えていきます。それらには、各年ごとに、当時の最先端のテクノが収められているわけです。

『知的生活の方法』(渡部昇一)には、次のような箇所があります。
たとえば私は『文藝春秋』とか『週刊新潮』とかを全部そろえて持っていたいと思うことがある。もちろん書斎には置けない。すぐに山のようになるから。またアメリカのプレイ・ボーイのような雑誌も創刊号以来そろえたいと思う。こういうのは大学図書館にも入っていないが、ある意味では、現代史を微視的に見る最もよい資料なのである。
雑誌のような、現場の最先端を示すものが、その歴史を微視的に見る良い資料であると指摘されています。強く感銘を受ける話です。

誰かによって通観、総括され、史として語られるより前の段階の情報を、大事だと思っているわけです。この感覚は、忘れずにいたいものです。

この文脈で、私は「WIRE コンピレーション」のアルバムを、『文藝春秋』や『週刊新潮』と同じようなものととらえているのです。


終わりに


今年の WIRE は15周年記念とのことでした。おめでとうございます。

そのためか、公演終了時のいつものメッセージは「15th Anniversary. Thank you!」に変わっていました。
(確か、10周年のときも似たような雰囲気だったと思います。)

いつものメッセージは、この場で言っておくことにします。
See you next year!