2012年11月4日日曜日

クライマックスシリーズと長期戦

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こちらの記事を読みました。

ライフハック心理学 » クライマックスシリーズとモチベーション

かれこれ十五年来の広島カープファンである私として、これは反応せざるを得ません。

今回はそんな話です。


クライマックスシリーズ


クライマックスシリーズとは、大雑把に言えば「ペナントで三位までに入れば、日本一になれるかもしれない」という制度です。

制度自体についてここでいろいろと語るつもりはありませんが、確かに導入当初は議論になりました。しかし、それを賛成か反対かと問われれば、私としては反対しようもありません。
その理由も軽く触れるだけにとどめますが、要は私は広島カープファンなのです。
私が広島カープファンであることと、2012年ペナントのカープの様子を合わせて見れば、答えは自ずと明らかになります。近年で、今年ほど夢を見た年は記憶にありません。なんとか石井琢朗と一緒にクライマックスシリーズに行きたかったです。

さて、冒頭でご紹介した記事では、クライマックスシリーズからライフハックの教訓を得ています。これに関して、私も常々思っていることがありますので、書くことにします。

私の話の場合は、クライマックスシリーズよりも高校野球を例に出したほうがわかりやすそうです。
クライマックスシリーズも高校野球(特に、夏の甲子園とその県予選)も、いわゆる「短期決戦」と呼ばれるものです。もちろんこの言葉はプロ野球のペナント戦が長期にわたることを念頭に置いています。そちらは便宜上「長期戦」と呼ぶことにしましょう。あまり聞く言葉ではありませんが、便宜上、です。
高校野球の場合はクライマックスシリーズよりさらに状況の移り変わりが早く、「短期決戦」よりは単に「トーナメント」と言われることが多いのですが、ここでは同じ「短期決戦」のくくりとします。

野球というスポーツを考える上で、行っているのが「長期戦」か「短期決戦」かの違いは相当なものがあります。
攻撃の作戦の採り方や選手起用の方針、それからバッテリーの配球にいたるまで、あらゆる箇所に差異が出現してきます。ここにある差異は本当に大きなものですので、多少なりとも野球を見たことがある方なら、十分に感じ取れることと思います。

私などは、プロ野球と高校野球とでは、もはや別のスポーツであるとの認識を持っています。ほとんど同じような見かけをして、だいたい似たようなルールではあります(ルールも違うところは多々あります)が、その中身はまるで違うのです。
ですので、よく「プロ野球と高校野球の、どちらが好きか」といった話を聞くことがありますが、それは私にとっては「バスケットボールと卓球のどちらが好きか」くらいの質問になるわけです。そのため、その質問をされたときに私がまず疑問に思うのは、「なぜ数あるスポーツの中からその二つ(プロ野球と高校野球)が選ばれてきたのだろう」だったりするほどです。

このことは、ライフハックや仕事術にも示唆を与えます。

何かの仕事術を用いて仕事を進めようと思ったとき、対象の仕事が「長期戦」なのか「短期決戦」なのかを考えておくことには価値があるということです。なお、ここで言うところの「長期戦」が指すのが数時間なのか数年なのかといった解釈の仕方については、もちろんそれも重要ですが今回は踏み込みません。
言及したいのは、対象の仕事が想定する期間がどれほどなのかを考えてみること、のみです。

きっと、これを考えてみると、プロ野球と高校野球とが別のスポーツに見えるほど用いる戦術が異なるように、仕事の期間によっては役立つ仕事術が異なってくることがあるだろうと思うわけです。
これを戦術、つまり仕事術の方から見れば、同じ仕事術(やライフハック)でも、対象とする期間が変わると役に立たなくなることがあると言えます。

大雑把な例として、例えば「夜寝る前にEvernoteを見返して整理する」と決めたとします。きっと五日程度ならそう苦労せずうまくいくでしょうが、それを数年にわたって継続していくつもりなら、何か別の仕組みをどこかで考える必要があるかもしれないわけです。


終わりに


すぐ上の例は「長期戦だとうまくいかない」パターンでしたが、逆に、長期戦を想定しているからうまく回るものももちろんあると思います。