2012年10月17日水曜日

これはテクノですか

Clip to Evernote
こちらの記事を読みました。

10月14日(日)、東京ライフハック研究会Vol.10でプレゼンします!15分間で恥ずかしげもなく夢を語ってきます! | jMatsuzaki

記事自体は、「東京ライフハック研究会」なる場所でプレゼン大会が行われることについてのものですが、本エントリで取り上げたいのは、それとは別の点です。
引用いたします。
私はこの貴重な15分で恥ずかしげもなく存分に夢について語ってくるつもりです。
私はこの「恥ずかしげもなく」という言葉が好きです。
こちらのブログ「jMatsuzaki」を私はとても好きであり、その理由の一つはその「恥ずかしげもなく」な部分なのかもしれないと思っています。

それから、上でライフハックとの単語が出現していますが、本ブログでたびたび言及しているとおり、私はそれが好きです。

近頃は声高にライフハックを叫んでいる記事などもあまり見なくなってきていますし、同時にライフハックについていろいろと言われることも少なくなってきているような気がします。
いろいろとは、例えば以下の記事でそれについて触れられています。

若葉ブロガーさんへの手紙其の3−あなたの「言葉」と「声」を聞かせて欲しい | Hacks for Creative Life!
いわゆる信念の部分さえしっかりしていれば、2chやはてなブックマークのコメントで「ライフハック(笑)」とか「手段と目的が逆転している」と書かれたとしてもさほど気にはならないわけです。
実際、私自身はこのような意見を自分で目にしたことはありません。それはもう、一度たりともありません。おそらく、それはひとえに私の観測範囲が好きなブログのRSS購読と読書でほぼ尽きているためなのでしょう(最近は「cakes」が増えました)。ですので、「ライフハックについていろいろと言われている」かどうかは、知らない、というのが本当のところです。

それはそれとして、ともかく、最近はライフハックの声を聞くことが減ってきているように感じています。統計などはなく、なんとなくです。

ですが、私は当分ライフハックの看板を下ろすつもりはありません。今も変わらず私はライフハックを信じていますし、これからもそうなのです。

私がライフハックを好きなのは、一言で言えば、ライフハックは手段にこだわるからです。
とはいえ、本ブログを読んでくださる方ならおそらくご察しの通り、この「ライフハックは手段にこだわるからです。」にはたくさんの意味と背景と、その他諸々のものが含まれています。

これに関係するかもしれないものがあります。
最近、『それでも、読書をやめない理由』との本を読みました。大変素晴らしい本で、強く影響を受けたのですが、その中に下記のような文章がありました。

それでも、読書をやめない理由(デヴィッド・L. ユーリン)
本の場合、あるいはある程度の長さにわたる文章の場合、状況は違ってくる。もっと緩やかで、深く、静かだ。
私が、本を読みたい、文章を書きたいと思う理由の一つはここにあるのかもしれないと、この一文を目にしたときに感じました。
長い文章は、緩やかで、静かなのです。

他方で、短い文章が唯一静けさを湛えているのは、そこにたくさんの何かが含まれているときだと言えるかもしれません。つまり、見た目は短くても、長い話があるわけです。有名な例で恐縮ですが、「サラダ記念日」などがそれでしょう。

したがって、私が言う「ライフハックは手段にこだわる」は、静かであってほしいと思うわけです。

さて、それもあって私はライフハックが好きです。
ここで、この「ライフハックが好き」にはある種独特の響きがあると、私は感じています。
これは、先の「手段にこだわる」とはやや趣を異にしており、「ライフハックが好き」との表現自体がその独特さをまとっているのです。

その独特さは、それゆえに言葉で表現するのがとても困難なのですが、私にとっては「テクノが好き」と似ているように思えます。

世間から見れば私などはまったくの無知の部類に入るため、説明するのは気恥ずかしいものがありますが、書きます。
現代で、テクノという音楽ジャンルについて答えるのは、とても難しくなっています。それは、テクノは常に変化を続けていて、ジャンルが次々に細分化されていったり、その細分化された先が別のジャンルと融合したり、といったことが起きているためです。これは、テクノの性質からして仕方のないこととも言えます。
その結果として、例えば、ある楽曲を聞かされて「これはテクノですか?」と問われても、明確に回答するのが難しくなってきます。あるいは、「テクノってどんな音楽ですか?」との問いも、とても答えにくいはずです。

それでも、私はテクノが好きです。
「テクノが好きです」
「テクノってどんな音楽ですか?」
「それは……」
となってしまうにも関わらず、好きなのです。
そして、少し上で言及した「独特の響き」とは、たぶん、このあたりのことを指しています。

つまり、ライフハックもこれと同様なわけです。
ライフハックとはいったい何なのか、何の役に立つのか、といったことに即答できないものの、やはりそれが好きなわけです。

ライフハックもテクノも、私は「恥ずかしげもなく」好きだと言うのです。


終わりに


前置きを書いていたつもりだったのですが、終わってしまいました。
今回は、そんな話でした。