2012年10月7日日曜日

よくあるコンソメ

Clip to Evernote
よくある話、という表現があります。直感的に言って、それはつまり、その話があまり珍しくない様子を指しています。
本エントリでは、そんなよくある話を二つほどしようかと思います。

二つともよくある話には違いありませんが、しかし二つありますので、誰にとってよくある話になるのかはそれぞれで少し異なります。それと、数あるよくある話の中からその二つの話を選んできた理由は、よくある話ではないかもしれません。こう考えていくと、まともによくある話をするのはとても難しいことのようにも思えてきます。

そんな話がしたいわけではありませんでした。

今回そんな話です。


コンソメ


私は家で自炊(スキャンじゃない方)をします。特に料理上手だといったことはありませんが、少なくとも自分が不満でない程度にはこなせています。

(まったく関係ありませんが、この「特筆すべきことはないが、自分が困らない程度には問題ない」という感覚がわりと好きです。ただ、それを日常会話の中で人に伝えるのが非常に困難で、いつも苦労しています。適当なたとえなどを思いつく方がいらっしゃれば、ぜひ教えていただきたいです。)

あるとき、必要があって固形のコンソメを買ってきました。
この固形のコンソメなるものがどの程度一般的で、そしてどの程度詳しい説明を必要とするものなのか、私にはよくわかりません。一辺が1センチくらいの立方体の形をしたコンソメのかたまりで、お湯などに溶かして使用するものです、あたりの説明で良いでしょうか。

さて、そのような固形のコンソメは、たいてい、一パックに相当な量が入っています。「相当」の感じ方は人それぞれでしょうが、とりあえず私にとっては相当で、容易には使い切れない量です。
加えて、固形のコンソメを使う機会は、私にはそれほど多くありません。つまり、必要があって買ってきたものの、そんなに使わないのです。

その結果、我が家には使われずに量が減らないコンソメが、長いこと置かれたままになることになりました。
幸い、コンソメの消費期限はそこそこありますし、収納スペースは十分にあります。よって、急いで廃棄する必要はありませんが、しかしいつかは何とかしなければなりません。

ところが、きちんと観察すれば、問題解決は可能でした。すなわち、我が家でコンソメが使われないのには、理由があったのです。

単刀直入に述べると、我が家にはスープ用のお皿(カップでしょうか)がなかったためです。
このあたりを説明するためには「固形のコンソメは何に使うものか」などの話が必要になってきてしまいますので、省略します。とにかく、我が家にはスープ用のお皿がなくて、固形コンソメの使いどころが少なくなってしまっていたのです。

それに気づいたのは、まったく別のきっかけから、スープ用のお皿を買ってきたときでした。

平たく言えば、スープ用のお皿を買ってきたときに、「あれ、これでコンソメ使えるじゃん」と思ったのです。

以来、我が家の固形コンソメは着々と減ってきています。
And I lived happily ever after.

以上が、一つめのよくある話です。


二つめ


二つめの話は非常に単純ですので、あっという間に終わります。

あらゆる場面において、物事にはいくつかの小さなものと、それを生かすような大きなものがあります。前者の「小さなもの」は「要素」などと呼ばれたりするでしょうし、後者の「大きなもの」は「文脈」あたりが表現としては良さそうです。とりあえず、以降はこの二つの単語を使って話を進めます。
(もちろん、二つだけなどということはありません。)

その物事を形成するためには、「要素」と「文脈」はどちらも必要です。そして、ある場合では、それら二つは必要なときに両方きちんとそろいます。
これは非常にスマートです。

一方で、別の場合では、そのうちのどちらかしかそろわないこともあります。
ですが、あるときに「要素」しか用意できなくても、またあるときに「文脈」が手に入れば、なんとか物事を形成することができます。
こちらの方が多少苦労しているものの、結果だけなら、先の例と同じようにスマートに見えます。

先のようにスマートにやれるならそれに越したことはありませんが、私は後の話もわりと好きです。

以上が二つめの話です。


要素の問題


「要素」と「文脈」が別のタイミングで手に入ることを考えるとすると、一つ気になる点があります。

それは、将来どんな「文脈」で必要になるかわからない「要素」を、どのようにとっておいて、どうやって取り出してくるか、ということです。

うまく「要素」を保管する場所を決めても、それには消費期限のようなものがあるかもしれません。あるいは、その保管場所が「要素」やその他のものでいっぱいになってしまい、何が何だかわからなくなってしまうかもしれません。

しかし、そのように見た目がスマートでないからといって、悪いことではないと思います。
スマートでない私でも、コンソメスープは食べられたわけです。


終わりに


すなわち、コンソメのように保存が楽ではないかもしれないのです。