2012年4月29日日曜日

Evernoteな思考

Clip to Evernote
本ブログではしばしば出てきますが、私はEvernoteが好きです。

Evernoteが革新的なツールであることは論を待ちません。
ただ、その中で「どのように革新的か」には様々な論があります。

一つ大きなものとして、人間の情報への向き合い方、扱い方が新しいことが挙げられます。
これだけ大量の情報を一か所にまとめて、後からでも取り出せるようにするというのは、これまでになかったことです。やはり、以前にはなかったような情報の扱い方が必要になってくるのです。

そのように新しい形で情報に接していると、いつの間にか私たちの思考の方もEvernoteに合うように変化していることがあります。
こう書くと何だかものすごいことを言っているように見えますが、単に、Evernote内で自分がやりやすいようにいろいろと考えていたのが自然にできるようになったということです。

その結果として、現在は様々なことをEvernote的に考えるようになってきたように感じます。
本エントリでは、このあたりを少し考えてみます。


デフォルトノートブック


Evernoteには、デフォルトノートブックと呼ばれるものがあります。多くの方は、これに「Inbox」といった名前を付けて、入ってくるノートのほとんどをここに一度格納していると思います。もちろん私もそうしています。

一つめのEvernote思考はこのことです。
すなわち、「どんなものでも一度Inboxに入れた方が良いような気がする」という思考です。

わかりやすい例を挙げると、郵便物の扱いがあります。
私は郵便物を取ってくると、いつもそれを部屋の適当な場所に置きます。そして時間が経った後にその場所を見に行き、いくつかある郵便物を順に処分するなり、タスクを抽出するなりして整理していきます。
ここで時間が経った後にと言いましたが、その時間はほんの数十分程度です。わざわざ時間をおく必要はあまりありません。郵便受けから取ってきたら、その場で処理しても一向に構わないのです。

しかし、「Inboxに入れた方が良い気が」します。
なぜかと言われても、「Evernoteがそうだから」としか答えようがありません。

いえ、もちろんメリットはちゃんとあって、説明できないこともないのですが、「Evernoteがそうだから」の方がここでは適切なのです。


分類する


Evernoteでは、ノートブックとタグで情報を分類します。
(この表現は少し怪しいです。)

この際によく言われるのが、「あまりノートブックで完全に分類しようとすると、後で必ず困る」といったことです。
これは本当にそうで、どこにも属さないノートが、なぜだか間違いなく現れてくるのです。

これが二つめのEvernote思考に相当します。

あらかじめかっちりと分類を決めてから何かを整理している状況を見ると、「そのやり方だと、整理する対象がすごく増えたときはどうするのだろう」という疑問が沸くのです。

困ったことに、そういった状況は日常で頻繁にあります。
要は「Aのようなものはここに、Bのようなものはここに入れるようにしましょう」といった話です。
そしてさらに問題になるのが、Evernoteを知らない人に、このような整理の仕方は後に不都合が出てくるのを伝えられないことです。

これはある意味で仕方のないことで、実際に「この情報はどこにも属さない!」といった経験をしていないと、どうしてもわかりにくい部分です。
ただ、その問題をわかっているのに、私がうまく伝えられないために他者にみすみす問題に直面させてしまうのは、心苦しい気もします。


記録しておく


Evernoteでは、「とりあえず入れておこう」との考え方が非常に良く機能します。
これは、多様な情報の分類方法と強力な検索機能のお陰で、欲しい情報にはまず間違いなくたどりつけるためで、後で整理が大変だから保存する量を少なくしておこう、といった心配が要らないのです。
すると、徐々に「とりあえず入れておけば、後は何とかなる」と考えられるようになってきます。

これが三つめのEvernote思考です。
つまり、記録さえしておけば後は何とかなる気がしてくるのです。

これはモレスキンの例に顕著に現れてきます。
私はモレスキンに情報をずらっと書き連ねます。内容で分類はせず、単純に時系列です。
こうしていると、欲しい情報が後から取り出せないことを言われることがあります。

しかし、私は思考回路からして「とりあえず記録しておけば大丈夫」となっているため、どうもこの指摘がピンときません。
何はともあれ、記録するのが先だと思ってしまうのです。
そもそも、整理が大変だからメモを取る量を減らすのでは、元も子もないような気がします。


終わりに


本エントリで挙げたことは、どれも「私が、そんな気がする」話ですので、実際とは異なる部分もあると思います。