2012年5月12日土曜日

チェックリストの種類

Clip to Evernote
本ブログにはチェックリストについての記事がいくつかありますが、おそらくEvernoteについてのものよりは少ないかと思います。
しかしその一方で、Evernoteに勝るとも劣らない程度には、チェックリストに価値を感じています。いえ、そもそもEvernoteとチェックリストの価値は全く質の異なるものですから、単純に比べるのは間違っています。

ともあれ、私は日常からチェックリストについて考えることがよくあります。
今回はそんな話です。


チェックリストの使い道


チェックリストと一口に言いますが、どうも最近、その指すものが二種類あるように思えます。このあたりをうまく把握できると、チェックリストの効能がより得られると期待できます。


一つめ


一つめは、手順を思い出すためのチェックリストです。
これについては、『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』(アトゥール ガワンデ, 吉田 竜)に詳しいです。

本書での例として、飛行機のパイロットが緊急時に参照するチェックリストが挙げられています。

おそらく「飛行機のパイロットが緊急時に」の言葉で十分にご想像いただけると思います。
要するに、緊急時には確実に実施しなければいけない手順がある一方で、そういった状況ではどうしてもそれを想起できないため、チェックリストを用意しておくわけです。そして、緊急時にそのチェックリストを取り出して参照していくことで、正しい手順を実施できるのです。

これを日常生活に応用する際には、滅多にやらないことについての手順を記したチェックリストを作成するのが良いです。

ただここで言及しておきたいのは、日常生活において、実施できないと「飛行機操縦レベルで」絶望的に困ったことになる状況がどれほどあるか、ということです。

飛行機操縦の場合なら、ある程度のコストをかけてでもそういったチェックリストを作成しておく価値があります。
しかし普通の生活の場合では、チェックリストを作成する手間の方がメリットより大きくなってしまう可能性は当然あります。手順が思い出せないほど発生する頻度が少ないことであるなら、すなわちそのチェックリストが役立つ場面はほとんどないことになってしまうためです。

私の気持ちとしては、その際でもチェックリストを作ることには価値があると言いたいところですが、あまり論理的ではありません。
(このあたりにライフログの価値が隠れていそうです。)

もちろん日常生活で、いつかの未来に価値が出そうだと感じるような事柄なら、積極的にチェックリストを作成しておくべきです。


二つめ


もう一つは、手順を思い出さないためのチェックリストです。

これはつまり、毎日行う作業を確実に完了するためのチェックリストとなります。

毎日行う作業に対して「えっと、この次は…」と考えていると、とても大変です。
何がどう大変なのかについては各所で語られていることですので、ここでは省略します。とにかく大変なのです。

この種のチェックリストは先ほどとは異なり、役立つ場面が毎日のように訪れるため、作成にかかるコストは無視できるようになります。
したがって、悩んでいる暇があったら作ってしまう、といった心持ちで問題ないでしょう。


二種類のチェックリスト


冒頭にも書きましたが、以上のような差異を把握しておくと、チェックリストをより良く使っていくことができると思います。
自分が今使用していたり、様々な場所で紹介されているチェックリストはどちらに当たるのかを考えてみると、作成や運用の際に気にすることが何となくわかってきます。

例えば、二種類のチェックリストはある観点からだと作成の仕方が全く異なっていると言えるため、ここに「作成の際に気にすること」が表れてきます。

「手順を思い出すためのチェックリスト」では、その手順の実施さえできれば良いため、リストとして記載する項目は最低限のものにとどめる方が、全体の視認性も高まって使いやすくなります。
仮にある手順を記載しないとしても「この手順を行えば、別のある手順は必ず思い出して実施できる」ことが判断できれば、記載しないままで構わないわけです。
ここは、リストが長すぎると実行するのが嫌になる、といった考え方に基づいていることになります。

他方、「手順を思い出さないためのチェックリスト」は、ことごとく全ての手順を記載しておく必要があります。
これは、手順を思い出せるかどうかに関わらず、ただリストに従うだけで、すなわち「次に何をしようか…」と考えなくても作業が完了できることを目指しているためです。
リストを実行する際は、チェックが付いていない一番上の項目を見るだけなので、(論理的には)リストの長さは関係なくなります。


まとめ


というわけで、二種類のチェックリストの話でした。

これらは、割ときっちり分かれるように思います。
これはつまり、「思い出すため」でもあって「思い出さないため」でもあるチェックリストの実例は、それほど見つからないのではないか、という意味です。
ただ、これは今私が何となく考えているだけのことですので、今後もう少し考察していくことにします。


終わりに


冒頭に、チェックリストについてとEvernoteについての記事数のことを書きました。
ここで思いましたが、本ブログで多いのは何についての記事なのでしょうか。
私にはさっぱり見当がつきません。