2012年5月21日月曜日

緊急時を考える

Clip to Evernote
こちらの記事を読みました。

緊急時、私の仕事術は砂上の楼閣となる - なんかカラフルな生活

とても素晴らしい記事です。
一つ引用いたします。
常々、ほぼ日手帳やモレスキンを使ってやれタスク管理だやれGTDと言っていますが。 
こうしたことが砂上の楼閣のように思えてしまう瞬間というものがあります。
その「瞬間」というのが、ここでは緊急時を指しているわけです。

今回はそんな話です。


緊急時の仕事術


上記の記事が公開された頃とそう変わりない時期に、これらの記事も目にしました。

Toodledoで構築するオープン・リストとクローズド・リスト
それなりにうまく管理していたつもりでいましたが、仕事の繁忙期の中でそのタスク管理が破綻しかける事態に陥りました。
こちらも冒頭に掲げた記事と同様に、それまで機能していたタスク管理システムに危機が訪れたこと、ならびにそれを解決したことについてが書かれています。

もう一つ、記事を紹介します。

ゆるくないときの仕事術 | 旧jMatsuzaki
それはほとんど正解ですが、最近牙をむいた”非情なる現実”にはさすがに堪えました。 
イベント開催直後の疲労に加え、風邪からくる発熱と咳、そして身内の不幸。まさに”ゆるくないとき”です。 
今日はそんな“ゆるくないとき”に行った仕事術を紹介しましょう。
こちらの記事の場合は、自分の体調などのために普段通りにタスク管理が遂行できない状況についてが述べられています。

細かい部分の差異はあるものの、いずれも「万全のタスク管理システムをもって目の前の仕事に臨めない」ことについての記事です。


新しい局面


こういった記事が短い期間に連続して書かれているとの事実から、一つ、タスク管理の考え方が新しい局面に入ってきていることが仮定できます。

すなわちそれが、上に書いた「自分にとって万全のシステムを駆使できない場合」についても考える必要がある、ということです。

確かにこのところは、「良い」タスク管理の手法はなんとなく固まってきているようにも感じます。
そして、多くの人がその「良い」手法を現実に運用していく中で、「しっかりと手法を構築することすらできない」状況に少しずつ直面し始めているのかもしれません。

当然、そういった状況でも仕事は進まなければならないのです。


一つめのアプローチ


この「緊急時のタスク管理システム」が取ることのできるアプローチについて、二つ考えました。

一つは、冒頭にも掲げた

緊急時、私の仕事術は砂上の楼閣となる - なんかカラフルな生活

から引用させていただくと説明しやすいです。
今まで組み上げてきたシステムが砂上の楼閣のように思えてしまいましたが、それを気づくことが出来たこと、そしてそれを動じない巨城にしていこうと思えたこと。
つまり、「緊急時にも動じないような強いシステムを作っておく」ことです。

この中にはまた、
  • 普段のシステムが、そのまま緊急時にも使える
  • 緊急時にはそれ専用に作成したシステムを使う
との二種類の考え方がありそうですが、そこには深入りしないでおきます。

とにかく、緊急時に使えるタスク管理システムをあらかじめ作っていくアプローチです。


二つめのアプローチ


もう一つのアプローチとして、システムを完全に構築しておくことはせずに、最低限のタスク管理を継続していくことで、徐々に良いものを作っていこうとするものがあり得ます。

タスク管理にかける手間を最低限にしているため、緊急時にもそのままの運用で対応できるものと思います。

一例を説明するために、以下の記事を紹介します。

やることリストと同じぐらい重要な「やっていることリスト」の3つの実践例
「やっていることリスト」とは、今とりかかっている作業を紙に書き出しておき、作業が終わったら取り消し線を引く、それだけのリストです。
ただそれだけなのですが、やってみると思いの外効果があることに気がつくと思います。
この、「やっていることリスト」をしっかりとつけておくことだけから始めてみて、必要になったら徐々にタスク管理システムにいろいろなことを追加していく、といった方法が考えられそうです。

とはいえ、こちらのアプローチを実現していくにはまだまだ考察が必要です。


別の話


ここまでで、緊急時のタスク管理のアプローチとして二つ考えました。
  • 緊急時にも対応できるような、強いシステムを作っておく
  • 最低限のシステムにしておき、緊急時にも無理のない運用をしていく
どちらもあり得る考え方だろうと思っています。

さてここで、これまで述べてきたことを前提として、あるいはここから述べることを余談として、少し別の話があります。
これはちょっとした疑問なので、回答はありません。

二つのアプローチとして掲げた内の一つめの方「強いシステムを用意しておく」とは、すなわち「強い武器を用意して、仕事という強大な敵に立ち向かう」ことを意味しています。

この解釈は間違っていないと思います。

ここで疑問なのが、「仕事とは、それほど嫌で強大なものなのだろうか」という点です。
タスク管理のシステムを万全に組み上げて、「いざ」とばかりに仕事に臨んでいる状況を見ると、どうしてもそのように感じてしまいます。

ですが、おそらく「仕事を楽しくする」との考え方もきちんと存在していて、タスク管理といったものも、きっと目指しているところはそのあたりのはずなのです。

ちょっとした疑問でした。


終わりに


「したがって、どうする」といった話はありません。

そんな場合も、世界にはたくさんあるはずです。