2012年2月23日木曜日

ツールが便利である

Clip to Evernote
以前、以下のような記事を書きました。

23-seconds blog: 便利でないツール

この中で、「Evernoteは便利に使うものではない」といったことを言いました。
今回はそれについて考えます。


便利なツール


Dropboxを引き合いに出します。
Dropboxは、ファイルのやりとりを楽にしてくれるツールです。

ここで問題にしたいのは、この、ファイルをやりとりする作業はDropboxがなかったころにはどうなっていたか、ということです。

今も昔も、異なるマシン間で同じファイルを扱いたいことはあったでしょう。
例えば現在、Dropboxを使わずにそれを実現するのであれば、USBメモリを用いることが考えられます。ほんの何年か前なら、むしろそちらの方が一般的だったと思います。

Dropboxは、USBメモリを使ってファイルをやりとりしていた際に要していた作業を簡略にしてくれます。USBメモリの場合にかかっていた手数を削減してくれるわけです。

これは便利です。


便利でないツール


さて、一方のEvernoteです。

Evernoteでできることは、Evernoteが存在する以前からニーズとして存在していたかというと、そんなことはありません。

Evernoteに何でも投げ込んでおけば、時間とともに何となくEvernoteがいい感じにしてくれる。あるいは、思いついたことはすべてメモとして残しておき、それが蓄積していきながら、しかもタグやノートブックなどの複数の手段で様々なかたまりを形成しながら、その価値を高めていくことができる。
こういった使用法が、Evernote登場以前に想定できていたとは、とても思えません。

「こんなことができたら便利だな」とすら思っていなかったことを、現在Evernoteで成しています。

以上の点で、Evernoteを「便利」と形容することは不自然なのです。
「革新」とでもするのがよいでしょうか。


個人的に


非常に個人的なことですが、ここまで述べたようなことのために、私は少しDropboxの利用に引っかかるものを感じます。

決してDropboxがそうであると言うつもりはありませんが、単に便利なだけのツールは、何となく必要そうな気がしてしまいます。しかしそういったツールをどんどん導入していると、「たくさんの魅力的(に見える)ツール」を追いかけることばかりに時間を取られてしまいます。

このようなことは、以前のエントリで書いたことがありますが、今回は脱線になりますのであまり深入りしないことにします。


人にお勧めする


さて、便利なツールは、人に勧めるのがとても楽です。

USBメモリを使用してファイルをやりとりすることは、おそらく誰しも行っていますので、その手間が軽減されると説明すれば良いわけです。

ところが「革新」なツールは、使用例を説明することができません。
説明できないこともないかもしれませんが、そのメリットを感じてもらうことは不可能です。

残念なことに、価値を分かってもらうためには「とりあえず、使ってみて」と言うしかありません。

前回のエントリで、唯一「おすすめ」と書いたアプリがありますが、その理由がこの辺にあったりします。


終わりに


最近の私のテーマが、「とりあえず使ってみて」になってきていますが、別にそういうつもりはないのです。