2012年1月24日火曜日

好きな文章の話

Clip to Evernote
こちらの記事を読みました。

R-style » 【書評】『理系のためのクラウド知的生産術』(堀 正岳)

とても共感する文章がありました。引用させていただきます。
まったく余談になるが、私は著者の文章がとても好きである。本書を購入したのも、新しい知見を得るためではなく、どんな構成なのか、どんな文章が書かれているのか、を読みたかったからである。
今回はこれに関連する話となります。


堀正岳氏の文章


引用文の「著者」とはもちろん堀正岳氏のことですが、私も堀氏の文章が好きです。

最近読んだ氏のブログ記事で、まさに真髄と言うべき文章がありましたので、ぜひご紹介させていただきたいのです。

ScanSnapを導入すると「Evernoteプレミアム1年分」のキャンペーンが開催中 | Lifehacking.jp

まずはタイトルに注目です。見たところ、単なるニュースの紹介記事のようです。私はここから、今回は軽めの記事なのだろうな、と高をくくっていました。

しかし以下の文章に遭遇し、それはもう、仰天しました。
思えば、ScanSnap を初めてみたとき、「これだ!これであの膨大な紙論文や、事務書類の情報を捨てることなく紙そのものは捨てられる!」と思った時の感覚と、Evernoteを初めてみたときの「これだ!これで、行き先のわからない情報がすべて記憶できる!」と思った感覚は似ていました。
ScanSnapとEvernoteがだいたいどのようなものか、なんとなくでもわかっている方には、すごいことがここで述べられているとわかると思います。

私はこういう文章が読みたいのです。


無理やり解釈する


この文章を私などが解釈するのは非常に気の引ける作業ですし、そうしないのが良いのかもしれません。
それでも無理やり解釈すると、個人的にこれをすごいと思ったのには理由が二つありそうです。
(もっとたくさんあるのかもしれませんし、もっと少ないのかもしれません。)


一つめ


一つめはライフハックについてです。以下はあくまで私の考えであり、ご本人は声高にライフハックを叫んだりしない点にはご注意いただきたいです。

本ブログの過去エントリでも触れたことがありますが、私がライフハックだと思っていることにはいくつかの説明があります。
その内の一つとして、便利なツールを前にしたときの私の考え方として「それによって人生はどう変わるか?」というものがあります。私がとても大事にしている視点です。

ScanSnapでいえば、「次々に紙をスキャンできる」ことは単にツールの説明ですが、それによって「情報を捨てることなく紙そのものは捨てられる」ことが革新なのです。
(しかもこの部分が深いところでEvernoteと同質のものであり、そのキャンペーンに価値があることが示されるような記事の構成になっています。すごいです。)

これを確認しておかないと、新しいツールが出るたびに乗り換えて…、といったことになってしまいます。

似たようなことは以前本ブログで述べたことがありますので、ご紹介いたします。

23-seconds blog: モデルの重要性


二つめ


二つめは、記事タイトルとの関連です。

よくブログのセオリーとして、「タイトルはとても重要で、内容をよく表して目を引くようにつけなければいけない」といったものを見ます。
様々な理由から私はこれに納得がいかないのですが、そこで出会ったのがこの記事というわけです。

「ScanSnapを導入すると「Evernoteプレミアム1年分」のキャンペーンが開催中」のタイトルから、まさか記事内容がこんなに熱いことになっているとは、想像できませんでした。
最高です。


終わりに


実は倉下忠憲さんの文章も大好きです。