2012年3月23日金曜日

スピーチ内容を考えない

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こちらの記事を読みました。

英語でスピーチ! | | traceroute 8008 | あすなろBLOG
先日、英語でのスピーチを行いました。
私は特別英語が使えるわけではなく内容について語ることはありませんが、それとは別に一つ共感できる部分がありましたので、ご紹介したいと思います。

引用いたします。
準備時間が約30分でしたので、何を話そうか?という点を考えましたが、以下の点を気にして話すようにしました。


話すことを考える


重要なのは「以下の点を気にして話すようにしました。」の部分です。
つまりここでは、直接話す内容を考えることはせず、気を付ける点を先に決めてから、それにしたがって話す内容を考えています。

言い換えると、話す内容の前に、話す内容はどうなっているべきかを考えるということです。
これは、始めから話す内容を考えないため、一見余計な手間をかけているようにも思えるかもしれません。

ちなみに、近いことは本ブログの「抽象指向思考」というエントリでも述べていたりします。
メタ視点とか、抽象思考とか、表現はなんでも構いませんが、そういうことです。


利点が二つ


この場合に「抽象思考」を行うことには、ある独特の利点があります。

まず一つは、次に同種の物づくり(ここではスピーチの原稿づくり)を行う際に、「抽象思考」したものを使いまわすことが可能になることです。

おそらく、まったく同じ条件でスピーチを行うことは滅多にないと思います。例えば、持ち時間や会場が異なったり、聴衆が有している知識レベルが変わったりといったことが起こります。
そのため、スピーチの内容が完全に一致するようなことはありませんが、一方で「何に気を付けるべきか」の部分は同じものを持ってきて構わないのです。

これが話す内容を直接考えている場合だと、ほんの少し条件が変わるたびにゼロからの作り直しを余儀なくされてしまいます。

さて、やや言葉足らずなようですが、この「汎用性」といった言葉で表現される辺りは突き詰めると厄介なことになりそうですので、ここまでにしておきます。


もう一つ


もう一つの利点は、スピーチ内容が失敗だった場合においてのものです。
自分で失敗したと気づいているなら、おそらく何かしらの反省点が見つかっており、次にスピーチ内容を考える際に生かしたいと感じるはずです。

しかし内容を闇雲に考えていたとすると、何がどうなってその反省点になる部分が現れてきたのかがわかりません。
次のスピーチ時にもまた同じように考えるしかないため、反省点を生かそうにも、それが入る余地がないのです。

ここで「抽象思考」がなされていると、その中のどこかの部分に誤りが見つかります。
例えば、「結論を最後に言おう」と決めてスピーチ内容を考えたが、やってみたら結論は最初に言うべきだった、といった具合です。

ここから、「たとえそれが間違っていても、内容はどうなっているべきかを抽象的に考えることには、価値がある」ことが言えます。
間違っていれば当然後に修正することになるわけですが、それがきちんと考えた結果の間違いであれば、軌道修正は容易になります。

ですので、何度も間違いながら少しずつ良いものを目指していこうとする、泥臭い手法であると言ってもいいかもしれません。


終わりに


ちょっと不満の残るエントリになってしまいました。
将来このテーマについて再度挑戦するかもしれません。